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スピニングリールの重さを測ってみた メーカー発表値と【2~3gの誤差】あり

TSURINEWS

リール(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

スピニングリールベイトリール共に、自重の軽さを気にする人も多いはずだ。筆者はライトゲームアングラーで、タックル全体で200g以下を目指したいので、余計にリールに自重に関してはナイーブである。ロッドなどは何か理由があってか、自重が書かれていないことも多い。ところがリールは「標準自重」の表示がある。ところが、実際手に入れたリールの重さを測ると、あれ?と思うこともある。

標準自重、リアル自重の差

ここでは、メーカーから出ている自重の情報を標準自重とそのまま呼び、在庫の中から無作為に個人の手にわたったリールの自重を、「リアル自重」と呼ぶことにしよう。

さて、その差はどれくらいなのか?

もっとも、最初から標準自重には「個体差がある」といわれている。2~3gの誤差だ。種明かしになるみたいだが、実は筆者も最近購入した替えスプールの自重は、何と標準自重よりも4g軽かった。ちなみに今「かるかった」と打ったら「カルカッタ」とプチ奇跡みたいな変換ミスが出た。ご存じカルカッタコンクエストも軽いリールだが、今回はベイトリールでなく、スピニングリールに範囲を絞ろう。

まず2g~3gの誤差がある。これを釣り人は、許せるだろうか?はっきり言うと、私は重いと少しヤダって感じ。たとえば23ヴァンキッシュ1000番の標準自重は145gだが、これが3g重いと148gと先代とかわらないことになってしまう。フィネスの釣り人なら、どうせなら軽いほうがうれしい。

一例、「ちょっと重いじゃん」

さて、例として、「重かった」バージョンについて触れよう。

先日購入した2500番のリールだ。23レガリス2500D。標準自重は190g。用途はシーバス、チヌ、エギング、タチウオ。まったくの未使用。イトさえつけていない状態で、ハンドルをつけて測ってみた。

ちょい重め(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

リアル自重。許容範囲といえばそうだが、一応、オーバーしている。このスケールは、mg単位までは正確だ。同じジグヘッドでも、0.2~0.5gまでの違いには反応する。

ただこのレガリスに関しては、自重で若干「おい」と思うことはあれど、いわゆるアタリ個体だと思っている。巻きが軽い。ハンドルも自走しない。自重なんてものは、そもそもフロントヘビーになるライトゲーム遠投ロッドと組み合わせるので、実はそこまで問題ではない、ともいえる。

いい意味で「個体差」も

さて前述したように、このレガリスにSLPWというD社さんと適合するスプールを買った。2500番のシャロースプールだ。私のルアーフィッシングにはディープスプールはいらないので、PEと巻取り量の計算がしやすい浅溝が欲しかったのだ。リールの見た目を画一的なのから脱したかった理由もある。

SLPWスプール購入(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

さて、こいつと取り換えてみる。装着する。ふと気まぐれに計量してみたら、こんなことになった。

リール、軽くなる(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

どういうことだろう。いや、そういうことだろう。こういうことがあるのだ。いい意味での個体差に恵まれて、なんと3gほど軽くなった。これが今の私の「レガリス2500Sカスタム」のリアル自重だ。

リールの個体差とは、結構、言い訳ニュアンスで言われることが多い。しかしこれに関しては良い方向に転んだ。

ただし釣り具店では巻き感で選ばせてはくれるが、まさか自重まではその場で測らせてもらえないだろう。そこは目をつぶるしかない。VIVANTの主人公のように手で重さを精密に測れるなら別だけれど。

知らないまま釣りをしよう

実は筆者も、今回新しいリールを購入するにあたって、はじめて自重を測った。その上で標準自重とリアル自重の差に、驚いたものだ。このあと、順番に自分の手持ちのリールを測っていって、「ああ」と嘆き声をあげることになった。

ただ実用レベルでは数値は気にしていない。まさか自分の体重とは違い、BMI数値もないのだ。ある程度の重さをメーカーが提示してくれているなら、それ以上、スケールを用意して軽重を調べることはない。知らないまま釣りをするほうが、よほどいい。

<井上海生/TSURINEWSライター>

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