「いつも、ありがとう」 児童が感謝 手紙で綴る
横浜市立上星川小学校(西山久美子校長)の6年児童がこのほど、花植えや読み聞かせなど同校のボランティア活動で関わりがある星の子地域応援隊のメンバーらに、感謝の気持ちを伝える手紙を贈った。
この取り組みは、「共に生きる地域での生活」をテーマにした家庭科の授業の一環。同校で5・6年生の家庭課の授業を担当している山田千恵教諭は「6年生が安全に小学校生活を過ごすことができたのは地域住民の見守りや支えがあったからこそ」と考え、児童に地域との関わり方を考えたり、感謝の気持ちを持って欲しいと手紙を書く授業を行った。
山田教諭によると、約90人の6年生児童がそれぞれ自分が「ありがとう」を伝えたい人へ手紙を書いた。同校に関わりの深いボランティアへの手紙が多く、ミニバス、サッカー、野球など自身が所属するスポーツクラブのコーチへ宛てた手紙を書いた児童もいたという。
悲惨な事件がきっかけ
3月13日には、2001年に大阪府内の小学校で発生した無差別殺傷事件がきっかけとなり「防犯あいさつ運動推進員」として児童の登校時に見守り活動を行ってきた坂口敏朗さん(89歳)にも、児童から手紙が手渡された。
半谷晴さんは「毎日あいさつをしてくれて、運動会などの行事の時には『頑張ってね』と声を掛けてくれてうれしかった」と話し、豊島旭貴くんは「あいさつをしてもらって気持ちが明るくなって、毎日元気に過ごすことができた。一緒に登校してくれる時もあったけど安心できた」と話した。
手紙を受け取った坂口さんは児童に対して「みんなが無事に元気で卒業できることをとてもうれしく思っている。みんなにはこれからきっと良いことがたくさんあると思う。みんなからもらった手紙は私の宝物として大切にします」と言葉を贈った。