新潟食料農業大学とナカショクが共同研究開始 農業×畜産で、胎内市から「儲かる農業モデル」の創出を
新潟食料農業大学の中井裕学長(写真左)と、ナカショクの本間友生代表取締役(写真右)
新潟食料農業大学(新潟県胎内市)と、養豚、養鶏・養卵事業などの株式会社ナカショク(新潟県新発田市)がこのほど、「儲かる農業モデル」の創出に関する共同研究を開始した。
ナカショクでは以前、胎内市内の耕作放棄地を取得。現在、畜産で出るふんなどから堆肥を作り、投入して土壌改良をする取り組みを行っている。今後は共同研究として、新潟食料農業大学がそこでの土壌の分析や作物の栽培、作物の育成におけるデータの取得などを行う。栽培する作物は、同学がブランド化した胎内市産サツマイモ「はるかなた」をはじめ、同市の気候や環境に合ったものを考えているという。
また、新潟食料農業大学は地元の店舗などと協力し、前出のブランドサツマイモを作ったお菓子などを開発してきたノウハウもある。今回の共同研究でも、ただ作物を育てるだけでなく、それを材料にした商品を開発し地元農家の収入増へ繋げる。
共同研究の話が持ち上がったのは今年の初め頃。新潟食料農業大学の中井裕学長はきっかけについて「農業は高齢化の問題や後継者不足という大きな問題を抱えており、ここで何か新しい行動を起こさなければ、本当に(産業が)潰れてしまうという危機感があった。そのようなことをずっと考えてきた中で、ナカショクの本間友生代表取締役とお会いする機会があり、心と懐の両方が潤う農業を作りたい、という思いで合致した」と話す。
調印式の様子
調印式で撮影
調印式は3月21日、新潟食料農業大学の胎内キャンパスで執り行われた。
中井学長は「研究のための研究ではなく、最終的にはきちんと儲かる農業を作るところまで至らせたい」、ナカショクの本間代表は「現代の農業と畜産にはコラボレーションが必要だと考えている。この地域から様々なビジネスを発展させていくために、新潟食料農業大学と協力して成果を挙げていきたい」と意気込みを語った。
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ナカショク webサイト
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