【神戸レトロ・モダン建築探訪】御影のランドマーク「御影公会堂」で日常を忘れるひととき 神戸市
どことなく懐かしくて、今の建物にはない美しさを感じさせる「モダン建築」。神戸にはそんな時代を感じられる、雰囲気たっぷりの建築物がたくさんあるのをご存知ですか?筆者が今回足を運んだのは、東灘区にある「御影公会堂」。その見どころや魅力について、写真たっぷりにお届けします!
円形やアーチを多用した優美ながらも、どこかホッとするような佇まいの「御影公会堂」。場所は阪神電車「石屋川駅」から徒歩5分ほど川沿いを歩いているとクラシックな建物が突如目の前に現れるので、初見でも迷わず行けました!
建物は1933年に竣工、「旧神戸市立生糸検査所」などを手掛けた清水栄二氏により設計され、どこから撮っても絵になるような美しさは御影のシンボルとして長きに渡り愛されています。
建物内部には誰でも無料で入館OK。普段は内部のホールや集会室を貸し出す市民の場として利用されている同館。中に入ると、天井の高いホールや大理石の階段がお出迎え。
建物の老朽化やバリアフリー対応を理由に、2016年4月にリニューアルされ今の姿に生まれ変わりましたが、手すりや照明、アーチ部分には昭和モダンの空気感がそのまま感じられ、写真を撮る手が止まりません!
3階まで登ると天井には広々とした採光窓があり、自然光たっぷりで明るく気持ちのいい空間。
上から撮影するとまた違った印象が感じられ、筆者もお気に入りのスポットになりました。
地下から上階を見上げるのも素敵です。
実はこの公会堂、地下に建設当時から営業している老舗の洋食店「公会堂食堂」があり、そちらも大人気。
探訪ついでに長年愛され続ける名物料理「オムライス」を食べるのもよさそう♪以前取材した「オムハヤシ」の実食レポはこちら。
さらに同じフロアには柔道の父・嘉納治五郎にまつわる「嘉納治五郎記念コーナー」や「御影郷土資料室」もあるため、御影や嘉納治五郎氏について詳しく知りたい人は必見!貴重な資料の数々を目の前に学ぶことができますよ。
静かな館内をじっくりと観て回っているとふと日常を忘れ、まるでタイムスリップしたかのように感じられる瞬間がありました。
神戸や建物の歴史が今もなお息づく場所として、建築に興味がある方はもちろん、静かに時間を過ごしたい人にもおすすめのスポットです。
当時の意匠たっぷりの外観をぐるりと鑑賞するものおすすめなので、訪れた際にはぜひ建物のまわりを一周して建物の様子を観察してみてくださいね。
場所
神戸市立御影公会堂
(神戸市東灘区御影石町4丁目4番)
開館時間
9:00~21:00
※御影郷土資料室・嘉納治五郎記念コーナーは17:00まで
入館料
無料
休館日
毎週火曜日・年末年始(12月29日から1月3日)