西日本最大級のストリップ劇場が摘発…背景にある過激ショーとインバウンドの“イケナイ関係”
「警察だ、動くな」
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捜査員が声を上げた瞬間、ステージ上の踊り子の女性器にはスポットライトが当てられ、こうこうと輝いていた。
女性ダンサーに下半身を露出させ、観客に見せたとして、「西日本最大級」をうたう大阪市のストリップ劇場「天満東洋ショー」が摘発された。
公然わいせつの疑いで19日、大阪府警曽根崎署に逮捕されたのは、経営者の田代勝也容疑者(66)と従業員6人、踊り子3人。同劇場は12年前の11月にも摘発を受け、踊り子ら10人がパクられている。
19日午後8~10時ごろ、踊り子3人は観客約60人の前で衣装を脱ぎ、股を広げて女性器をあらわにし、デジタルカメラで撮影させていた。公演は1日4回開催され、1回当たり2時間20分で5人の踊り子が登場する。前半はダンスを披露し、後半になると、衣装を脱いだ踊り子が回転盆でベッドショーを行う。入場料金は4500円。ショーの間には「撮影タイム」が設けられ、踊り子とのツーショットか、踊り子自身をデジカメで撮影する特典が付く。
■女性器をライトで照らす演出
今年4月、府警に「違法なショーをやっていいのか」という情報提供があり、内偵捜査を続けていた。
「店舗型性風俗特殊営業の届け出をしているので、衣服を脱いで踊るだけなら問題ありません。女性器を露出するなど、秩序を逸脱したため、公然わいせつにあたると判断した。ステージの上下には照明器具が設置され、照明係が踊り子の女性器に長時間、ライトを当てていました」(捜査関係者)
同劇場は129席と国内トップクラスの広さと設備を誇る。年間売り上げは約2億6000万円で、近年は外国人観光客の姿も目立つという。
「派手な演出や女性器をあらわにする違法行為が公然と行われ、それを目当てに外国人観光客が訪れるなど、観光地化しています。インバウンドが拡大する中、外国人の間で『大阪のストリップ劇場に行けば、女性器が見られる』という情報が広がり、さらに外国人観光客が増えるのを懸念しています。通報があり、違法行為が認められたことから、検挙に踏み切りました」(捜査関係者)
同劇場のHPには<日本のストリップは独自の進化を遂げた大衆娯楽です>と記されている。