東古屋湖で特大ニジマスを狙う【栃木】ボートフライフィッシングで64cmをネットイン!
11月3日(日・祝)、栃木県塩谷町にある東古屋湖を訪れた。同湖は鬼怒川漁協によって管理されているダム湖を利用した巨大な管理釣り場。釣期は3月上旬から12月末まで設定されているが、夏場は水温が高く水位が低いため釣りにはならない。解禁から5月末までと10月下旬から年内いっぱいまでトラウトゲームが楽しめる。
東古屋湖でフライフィッシィング
特大のニジマスが人気のターゲットだがエサ代の高騰により、近年はややサイズダウンした感はある。それでも、神奈川県・芦ノ湖や栃木県・中禅寺湖などと比べると湖の面積は小さいため、それほど敷居は高くない。初心者にも大型ニジマスを釣るチャンスがある。
岸釣りとボート釣りが楽しめ、ルアー、フライ、エサ釣り、混雑していない時はトローリングも可能。
当日の私は、ボートでのフライフィッシングで大型ニジマスを狙う。桟橋を離れてからは、放流点の1つである上流のキャンプ場沖まで移動して釣りを開始。
1投目は35cmニジマス
まずはフルシンキングタイプⅢとミンクゾンカーの組み合わせで、表層付近を中心にフライを通して探っていく。すると、30分ほどしてコツンと小さなアタリ。1尾目は35cmほどのチビマス。
この辺りは、夏場は干上がっている場所も多い。低木やアシなどが沈んでいるので、底層を狙うと根掛かりが多く、釣りにならないので注意が必要だ。放流直後の表層から中層を回遊している魚を狙うのが基本となる。
ここでは2時間ほど探ったが、35cm前後を4尾と大型が出ない。そこで徐々に移動しながら、管理事務所沖まで戻ることにする。
管理事務所のやや上流からは、フローティングラインとダウンショットゾンカーの組み合わせで底層を探っていくがアタリなし。放流から時間が経っていない魚は、水圧を嫌ってまだ深場に入っていないのだろう。
そこで、フルシンキングラインとティペット&フライの組み合わせに戻してリトリーブレンジを少しずつ上げていくと、水深7~8mのレンジで40cm級を連釣。しかし、ここでも大型のアタリはない。
松手沢ワンドで64cmキャッチ
次は松手沢ワンド。ここは2つの沢が流れ込むインレットで、水の動きがあるため酸素量が多く、魚が集まりやすい。
水深が浅いため、ここではシンクティップタイプⅡのラインを使う。ワンド中央でアンカーを下ろし、まずは浅場から探っていく。
すると、1投目でズドン。アタリと同時に横走りを始め、止まったところで一気に間合いを詰める。このワンド内にも低木が沈んでおり、それらに巻かれればブレイク必至だ。
魚が見えてからはコントロールしながら弱らせて、水面に横たわったところをネットイン。婚姻色の出た下アゴの曲がったオスのニジマスだ。メジャーを当てると64cm。ここでの釣果はその1尾のみ。
ワンド下流で56.5cmヒット
その後は、ワンド下流の岸際のカケアガリを斜めにフライを通していく。チビマスを2尾釣ったあと、再びガツンと大型のアタリ。
中層でのアタリのため障害物はない。走りたいだけ走らせて、止まったところを寄せる。尾ビレの欠けた魚体だったが、体高のある56.5cmのニジマス。
この辺りでは、ポツポツとアタリがあり、レギュラーサイズを中心に釣れた。
当日の釣果
当日の釣果は33~64cmを13尾だった。使用したフライパターンはミンクのマイクロゾンカー。パールイエローやサーモンピンクにアタリが多かった。
これらのマテリアルは市販されていないので、ホワイトのミンクファーを購入して、自分で染色している。
晴れた日や濁りのある時などはダーク系のナチュラルカラーに分があるが、曇った日で濁りのない場合には、明るめのカラーが威力を発揮する。特に、イエロー系は、芦ノ湖や中禅寺湖でも有効なので試してみてはいかがだろうか。
<週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース関東版』2024年11月22日号に掲載された記事を再編集したものになります。