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未来を切り開け!釜石の若者たち 「はたちのつどい」で踏み出す一歩 希望胸に

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 13日は「成人の日」。釜石市では12日に「はたちのつどい」(市、市教委主催)が開かれた。同市大町の市民ホールTETTOの式典には、対象者250人中201人が出席。友人と笑顔で再会し近況報告や思い出話、記念撮影などで盛り上がりつつ、節目を祝った。

 華やかな振り袖やスーツ姿の若者たちが式典に臨んだ。小野共市長は「20歳は大きな節目。さまざまな権利を持つ一方で、責任ある行動が求められる」と強調した上で、「若く柔軟な発想や活力に期待。可能性を信じて夢に挑戦し、未来を切り開いてほしい」と激励した。

スーツでビシッと決めた出席者。大人としての意識を高める


 対象者を代表し、釜石東中出身で富士大に通う洞口優人さん(20)が決意を示した。小学生の頃から野球に熱中し、強豪の仙台育英高に進学。3年生の夏、第104回全国高校野球選手権大会で東北勢として初優勝を果たした。「すべては自分次第」「努力すれば必ず道は開ける」。経験から得た信念を胸に、「未来を決めるのは自分自身。困難や壁にぶつかったとしても、自分たちの力で乗り越え、明るい未来を切り開いていく」と前を向いた。

未来への思いや抱負を発表する洞口優人さん


有志が威勢のいい虎舞で式典を盛り上げた


 式典は、対象者から募った有志が進行。実行委7人で内容も決め、ビデオメッセージの作成・上映、市民憲章・防災市民憲章の唱和、市民歌斉唱が行われた。このほか、有志11人が虎舞を披露。支えてくれた家族や地域の人たちに感謝の気持ちを込め、若々しい舞、軽快なおはやしを響かせた。

友人との再会を喜び、晴れ着姿で写真に納まる若者たち

二十歳、思うこと…


 はたちのつどいは市が催す「大きな同窓会」。数年ぶりに顔を合わせる仲間と会話を弾ませ、スマートフォンで記念写真を撮り合ったり、“ならでは”の光景が広がった。そんな中、新たな一歩を踏み出した若者たちに抱負や古里への思いを聞いた。

スマホでパチリ。会場のあちこちで見られた光景


同じ地区出身者で写真をパチリ。笑顔弾ける


 唐丹町出身者で輪をつくっていた川原凜乃さん(19)は「実感が湧かない」と笑いながら首をかしげる。富山大工学部で生物や化学の知識を深めていて、「将来につながるよう、しっかり勉強を頑張る」と気持ちを新たにした。矢内舞さん(20)は専門学校で身に付けたスキルを生かし、春からは関東でアパレル関係の仕事に就く予定。夢は雑誌系の「スタイリスト」だといい、接客業から経験を積み、人脈を広げていく。北海道で学生生活を送る三浦滉平さん(19)は、独り暮らしをする中で家族のありがたみを実感。「徐々に恩返ししたい」と力を蓄える。地域外に出た3人は「帰ってくると安心する」と口をそろえ、「変わらず、居心地のいいまちであってほしい」と願った。

振り袖もネイルも華やかに、自分らしさをアピール


 釜石市内の薬品卸会社で働く熊谷紅那さん(20)は式を終え、「これまでは気分だったけど、大人になった」と確信を深めた。昨年12月に結婚。「幸せな家庭を、子だくさんで」と、夫の成織弥さん(21)と笑顔を重ねた。ネイルの制作にはまっていて、式に参加した友人がつけていたネイルは熊谷さん作。「いつかはネイルの店を開きたい」と胸に抱く。

「格好いい大人に」。夢や希望を抱き、歩み続ける


 着流しスタイルで決めた会社員の篠原颯汰さん(20)は「格好いい大人に」と笑う。空気圧機器メーカーに勤め、今春には3年目に入る。「仕事を覚えて、職場を引っ張っていけるリーダー的な存在になれるよう頑張る」と背筋を伸ばした。前川泰一さん(20)は、自衛官を目指し勉強中。地域のために働く消防士の父に憧れ、「自分も」と後を追う。不安定な世界情勢に危機感を持ち、「国を守り、人のために貢献できるようになりたい。心も成長させ、恩返しを」と力を込めた。

ネパール人留学生もつどいに参加し釜石での思い出を増やす


 昨年10月から釜石で日本語を学ぶネパール人留学生7人も、母国の民族衣装で参加。スーツ姿のムスカン バスネットさん(20)は、日本ならではの行事を楽しんだ。「起業」という夢に向かって、できることを増やしている最中。最近は飲食店でアルバイトも始め、「いろいろ習うから楽しい。みんな優しくて親切」と充実した表情を見せた。

「20」。希望や夢を胸にそれぞれの道を歩んでいく

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