ハイドアのデメリットは?ハイドアを取り入れるポイントを解説
家づくりを行う際、開放感や高級感のある空間にしたいという方も多いのではないでしょうか。このような空間にしたい際に役立つのが、「ハイドア」というもの。そこで今回は、ハイドアを設置する際に生じるメリット・デメリットやハイドアの実例をご紹介!ぜひ家づくりの参考にしてみてくださいね。
ハイドアの実例
ハイドアとは、天井部分までドアを広げたデザインのドアを指します。事例を参考に、確認していきましょう。
引き戸×ハイドアで大人な雰囲気に
ハイドアの引き戸をリビングにつながる扉に採用した住宅。ハイドアは大人っぽい空間を演出できるため、ダークカラーとの相性も抜群です。
和風な雰囲気にもマッチするハイドア
モダンな畳を設置した2階にも、ハイドアを採用しています。和の雰囲気に仕上がり、木目調のハイドアとも上品にマッチしています。
ハイドアを取り入れるメリット
次にハイドアを取り入れるメリットをご紹介します。
開放感があり、オシャレな空間を演出できる
ハイドアといえばやはり開放感とスタイリッシュな空間を演出できることではないでしょうか。ハイドアならではの高級感あふれる空間は、ほかには真似できません。またシックで厳かな雰囲気になるため、手軽に高級感を出したいという方にもおすすめです。
家具や家電の搬出入がしやすい
家具家電の搬入・搬出がしやすいのも、ハイドアならではのメリット。背の高い本棚なども、天井と同じ高さのハイドアであれば比較的簡単に動かすことができます。
ハイドアを取り入れるデメリット
ハイドアにするメリットがある一方、やはりデメリットもあります。確認していきましょう。
追加コストがかかる
ハイドアは多くの住宅メーカーでは標準装備になっていないため、オプション装備として料金がかかることもあります。ハイドアの金額はメーカーによって差はあるものの、5万円ほどが相場と言えるでしょう。
ハイドアならではの圧迫感がある
ハイドアは天井まで伸びるため、どうしてもハイドアならではの圧迫感を覚える方も。ハイドアの色は黒やブラウンなど主張しすぎない色味のほうが圧迫感はないかもしれません。ただ、ハイドアの色をカラフルなものにしてアクセントにするというのも良いでしょう。いずれにせよハイドアを使用して部屋が狭くなるような圧迫感を覚える恐れがある場合は、ハイドアにしないほうが良いでしょう。
遮音性・遮光性が低くなる
ハイドアは天井につなげるため、天井とドアとの間に隙間が大きく生まれてしまいます。音漏れや光漏れを防ぎたい場合は天井付近に枠を設けるなど、防音性や遮光性も意識することでより暮らしやすい空間に仕上がります。
ドア自体が重い
ハイドアの場合はどうしても、ドア自体が重くなってしまいます。そのため一般的なドアよりも開閉にかける力が多く必要だったり、空気抵抗が大きく発生することもあるため注意が必要です。
ハイドアはどこに設置する?
それでは、ハイドアは家のどの空間に設置するのが良いでしょうか。ハイドア設置場所について、おすすめの場所をご紹介しましょう。
リビング
やはり手軽に高級感や開放感を演出させるには、LDKにつながるドアにハイドアを設置するのがおすすめ。リビング全体が引き締まり、ワンランク上のおしゃれな空間を実現できるでしょう。
パントリー
物が敷き詰められており狭い印象を与えるパントリーも、ハイドアを設置することで広く見せることが可能。普段は開けっ放しにすることで、機能的にも申し分ないでしょう。
水回り空間
水回り空間は、引き戸のハイドアを設置するのがおすすめ。滑り出し式のドアより邪魔にならず、ストック品などを置くことが多い水回り空間でも引き戸にすることで邪魔になることはありません。
玄関ホール
玄関からリビングなどにつながるドアをハイドアにすると、家の入口から一気に高級感を与えられます。玄関は家の顔とも言われているため、ハイドアを玄関ホールに設置しておくだけで来客者を圧倒させるような快適な空間に仕上がります。
ハイドアを設置する際に注意したいポイント
ハイドアを導入すると決まった際も、決めなければいけないことはたくさんあります。ハイドアを設置する際に押さえておきたいポイントについて解説します。
ドアの色
ハイドアは存在感のある設備であるため、ドアの色味は大変重要です。カラフルな色味であれば部屋のアクセントになり、アースカラーやダークカラーなど色味を抑えたハイドアであれば、高級感を演出できます。自分の好みに沿ってハイドアの色味は選ぶと良いでしょう。
ドアの開閉方式
ドアの開閉方式も、引き戸か開き戸かというようにさまざまな種類があります。開き戸は開け閉めしにくいというデメリットがあり、引き戸であれば引き込み部分に照明のスイッチなどを付けられません。開閉方式はメリット・デメリットを加味して実際の暮らしを想像しながら決めるのが良いでしょう。
他のドアとの調和
すべてハイドアにしてしまうと圧迫感を覚えてしまうため、要所ごとにハイドアを使用するのがおすすめ。他のドアとの調和を考えながら、たとえば「玄関ホールのみに設置する」というようにメリハリをつけてハイドアを導入しましょう。
まとめ
今回は、ハイドアに関するメリット・デメリットやハイドアを導入する際に気を付けたいポイントについて解説しました!ハイドアは手軽に取り入れられる一方で、メリハリをつける役割など考えるべき点も多くあります。あなたのお家に合うハイドアをぜひ見つけてみてくださいね!