【大和市】ゆとりの森 園内にカフェ開業へ 2028年3月までに
大和市は21日から、F・マリノス成城石井パーク(大和ゆとりの森)内でカフェなどの飲食店舗を運営する民間の事業者を公募する。市によると、市内の公園に民設民営の飲食店舗が設置されるのは初めて。
今回の公募は、地域のにぎわい創出や利用者ニーズへの対応、自主財源の確保を目的として行われる。
17・7ヘクタールの広さを誇る同パークは、スポーツとレクリエーションをテーマに2007年にオープン。年間およそ40万人の利用者があり、市を代表する公園の一つだが、これまでは売店や自動販売機等に限定されており、利用者からカフェや飲食店舗を求める声が挙がっていた。
こうした中、市では市民にアンケートを実施したほか、民間事業者への聞き取りを行ってきた。
立地条件や広さなど事業者側の意見を考慮し、建設予定地を芝生グラウンド北側、県道45号沿いの区画とした。予定地の広さは、およそ1650平方メートル。区画内には2店舗を構えたり駐車場を整備することも可能となる。
年額200万円
土地の使用料は使用する区画の広さにかかわらず、年額200万円以上を条件とした。事業期間は20年間で、10年ごとに更新する。使用料は同パークの維持管理費に充てられる。
市は、11月21日(金)から28日(金)に参加を希望する事業者を受け付ける。26年1月からプレゼンテーションなど経て、4月に協定締結、28年3月までの開業をめざす。
市みどり公園課の担当者は「新たな財源の確保だけでなく、カフェなどの新設で利用者の増加やにぎわい創出につながってもらえたら」と話している。