プロ野球セ・パ両リーグ優勝回数ランキング、最多は巨人、最少は?
巨人はリーグ優勝39回、日本一22回
2024年のプロ野球はセ・リーグが巨人、パ・リーグはソフトバンクが制したが、日本シリーズではクライマックスシリーズを勝ち上がったDeNAが26年ぶりの日本一に輝いた。2010年のロッテ以来となるリーグ3位からの「下剋上」。三浦大輔監督がハマスタで宙を舞った。
12球団の優勝回数はどうなっているのだろうか。まずはセ・リーグのランキングから紹介しよう。
1950年の2リーグ分立後で最多優勝は巨人の39回。そのうち日本シリーズも制したのは22回を数える。1965年から1973年の9連覇を筆頭に、リーグ5連覇を1回、3連覇を3回記録した。1リーグ時代にも9回優勝。通算では47回の優勝を誇る。
原辰徳前監督は巨人の大先輩にあたる川上哲治の1066勝、長嶋茂雄の1034勝を上回り、球団最多の1291勝をマーク。2022年に星野仙一の1181勝、2023年に別当薫の1237勝も超え、歴代9位となっている。
2位はヤクルト、広島、中日の3球団が9回で並んでいる。ヤクルトは2022年の優勝で2位タイに浮上。広岡達朗監督だった1978年にリーグ初制覇し、野村克也監督時代には4回優勝。しかも9回中6回は日本シリーズも制しており、日本一の回数でもセ・リーグ2位となっている。
2位タイの広島は長い低迷期を経て、古葉竹識監督に率いられた1975年に初優勝を飾ると、2016年からの3連覇まで9回リーグ制覇した。日本一には1979年、80年、84年の3回輝いている。
同じく2位タイの中日は1954年に初優勝し、直近では2010年からリーグ2連覇。日本シリーズでは1954年と2007年(リーグ2位)の2回優勝している。
巨人に次ぐ歴史を持つ阪神は1962年、64年、85年、2003年、05年に続いて23年が6回目の優勝。そのうち日本シリーズも制したのは1985年と2023年の2回のみだが、1リーグ時代は巨人に次ぐ4回優勝しており、トータルでは10回を数える。
DeNAはリーグ優勝は2回だが、2024年の下剋上で日本一は3回。三原脩監督が指揮した大洋時代の1960年、権藤博監督が率いた横浜時代の1998年に続き、三浦大輔監督率いる2024年に日本一となった。
パ・リーグ最多は西武の23回
一方、パ・リーグの優勝回数ランキングは以下の通りとなっている。
最多は西武の23回。西鉄時代の1954年に初優勝し、56年から3連覇、85年から4連覇、90年から5連覇を飾るなど、パの盟主として君臨してきた。そのうち日本一は13回。2021年に42年ぶり最下位となり、2024年も最下位に沈んだが、強いライオンズ復活が待たれる。
2位は20回のソフトバンク。前身の南海時代は1951年からと1964年から2度の3連覇を飾るなど、セの巨人に対抗するパの強豪として優勝を重ねた。さらにダイエー時代に3回、ソフトバンクとなってから7回のリーグ制覇。日本シリーズでは南海時代に2回、ダイエー時代に2回、ソフトバンクとなってから7回(リーグ2位含む)の優勝を飾っている。1リーグ時代にも2度の優勝がある。
3位は2021年からパ・リーグ3連覇したオリックスの15回。西本幸雄監督が指揮した阪急時代の1967年から3連覇、上田利治監督時代の1975年から4連覇するなどパ・リーグを代表する名門球団のひとつだった。オリックスとなってからは仰木彬監督が率いた1995年から2連覇。日本シリーズでは計5回優勝している。
4位は日本ハムの7回。東映時代の1962年に初優勝し、大沢啓二監督に率いられた1981年に2度目の優勝を飾った。北海道に移転後は2006年、07年、09年、12年、16年と5回優勝。日本一には3回輝いている。
ロッテは5回で5位。2リーグ分立初年度の1950年に毎日オリオンズとして初優勝し、1960年、70年、74年、2005年にも優勝した。2005年はシーズン通しての成績ではソフトバンクを下回ったものプレーオフを制しての優勝だったため、純粋な意味でのシーズン1位は1974年以来遠ざかっている。日本シリーズではリーグ3位から「下剋上V」と呼ばれた2010年を含め4回優勝している。
2005年に新規参入した楽天は日本一に輝いた2013年が唯一の優勝。田中将大が驚異の24連勝をマークし、2年前に東日本大震災の起きた東北に感動を呼んだ。
ちなみにオリックスと合併して消滅した近鉄は4回優勝。1979年、80年、89年、2001年にリーグ制覇したが、日本一にはなれなかった。
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記事:SPAIA編集部