「入所保留児童」が減少 待機児童は7人
2025年4月1日時点で、希望する保育所などに入れない大和市の「入所保留児童」が349人となり、昨年の383人より34人減少した。
大和市ほいく課によると、就学前の子どもの数は減少傾向にあるものの、入所申込者数は増えている。同課担当者は「共働き世帯が増加しているという社会背景があるのでは」とみる。
市ではこのような保育ニーズの高まりを受け、今年4月、入所保留児童が比較的多かった市内北部に保育所を2カ所開設し、利用定員の拡大に着手した。幼稚園等の教育時間の前後に預かり保育を実施する送迎ステーション事業などが機能したこともあり、入所保留児童が減少に転じたとみられる。
一方で、保育の必要性が認定され、利用の申込をしているにもかかわらず、入所できない状態にある待機児童は7人に増加した。
市では待機児童ゼロにむけ、新規施設整備などの方策の必要性を判断していくほか、既存施設の利用定員数を変更できる可能性を探っていくという。さらに、市内にある幼稚園が新たに認定こども園となり利用定員数が拡大する予定だ。
同課担当者は保育サービスの情報提供を行う保育コンシェルジュの配置を継続するなどして、「各ご家庭に寄り添った支援をし、ニーズを的確に把握して必要な政策を展開していく」と話している。