南足柄市 危険ブロック塀等撤去に補助 住民の要望増え判断
公共空間の安全を確保するため南足柄市は4月から、倒壊の可能性がある危険ブロック塀等について撤去する場合の費用補助を開始した。
南足柄市は、国土交通省が定める安全基準に沿ったチェック7項目を作成し、1つでも該当するものを「危険ブロック塀等」としている。
市は2016年度から毎年1回、通学路と緊急輸送道路を対象に調査を行う。市建築営繕課の担当者は「明確な理由はわかりません」とするが、危険ブロック塀等は16年度の229カ所から、23年度は302カ所に増えていた。
市は20年度から危険ブロック塀等の所有者に、安全確認を呼び掛けるチラシで注意喚起を行っている。ここ数年、費用補助に関する問い合わせがあったことにより、今年度より補助金(2分の1以内、上限20万円)の導入を決めた。
これまで補助を行ってこなかった理由について市担当者は「個人が所有するブロック塀は原則として所有者の責任で適正に管理するものとの考えに基づく」と話す。
補助対象は市内のコンクリートブロック塀、石積塀、組立式コンクリート塀等で、点検表でチェックを行い、危険であると判断されたもの。工事には事前の申請が必要となる。約1カ月余りで、3件の問い合わせがきているという。
市によると、県内で補助を行っていないのは数自治体。足柄上地区1市5町では現在、開成町が補助を行っていない。開成町は、「13年度から3年間行い、申請が少なかったので補助を停止しました。昨年度に安全調査を行い、今後注意喚起を行い、その結果によって補助の導入も検討したい」と話した。