【相模原市】中和田 コンペが500回 「ゴルフ好き」で59年
中和田地域で結成されたゴルフ愛好会「中和会」のゴルフコンペが10月31日、開催500回を迎えた。会発足から58年、時代に合わせた会則の改定など、会員たちの「ゴルフが好き」という思いが運営を支えている。
中和会は、中和田地域を中心としたゴルフ愛好家たちによる団体。現在の会員数は24人。月に1回、コンペを開催している。
同会が発足したのは1967年10月23日。中和田在住、在勤、出身者を入会条件として結成した。「中和田ゴルフ第1回大会」と称し、5組20人で「藤沢パブリック」(現在・小田急藤沢ゴルフクラブ」(綾瀬市)を回った。
同会で最も古く、80年頃に入会した藪下千秋さん(85)は発足の経緯について「中和田のゴルフ熱が高かったのでは」と推測する。当時、中和田には近隣の相模カンツリー倶楽部に勤めるキャディが多かった。また、戦後の日本ゴルフ界を牽引した名手・中村寅吉さんの親族が「中和田出身だった」という。
80年代には、会員数は過去最多の42人となった。入会希望者の多さに、総会で会員の審議を諮るほどだった。
バブル崩壊後に会員は9人に減少。それに伴い、入会条件を見直し。中和田の近隣地域の住民や会員の紹介による入会が可能となった。
地域交流の場に
10月31日に行われた500回記念コンペは偶然にも第1回目と同じ小田急藤沢ゴルフクラブで行われた。同会の古木幸一会長が「心配していた天気も晴れ、500回記念を無事に終え良かった」とあいさつした。
記念コンペで優勝した山村秀彦さん(55)は親子2代で在籍している。山村さんは「自分が生まれる前から行われているコンペ。私設クラブでこれだけ続いているものは珍しいのでは。ゴルフを通じて地域の方と交流できることは素晴らしいことだと感じる」と語る。
同会には55歳から85歳まで、性別問わず在籍している。「誰でも優勝の可能性があるように」同会独自のハンディキャップやルールを定めている。
藪下さんは「誰でも平等にゴルフ楽しめる。ゴルフが好きだからここまで続いた」と語った。