【夫婦】知っておきたい家庭内別居のデメリット!経験者たちに聞いた #2「逆に気を使うことが増えたワケ」
ひとつ屋根の下で暮らしながら、同じ空間で過ごすことをせず相手の存在を薄くするのが家庭内別居。
そこに至るにはいろいろな事情があり、別々の時間を当たり前にすることで心が落ち着く反面、同じ家に住んでいればやはり問題もあります。
物理的に大きな距離を取る別居とは違い、生活スペースを共有せざるをえない家庭内別居には、どんなデメリットがあるのでしょうか。経験者たちに聞きました。
「夫とは仕事と家事のバランスで意見の衝突が絶えず、『もっと家のことをしてほしい』と自分の怠惰を棚に上げて責めてくる夫に嫌気がさして、私が一緒に寝ていた部屋を出ました。
長男が進学で家を出ており空いた部屋があって助かりましたが、問題は次男と長女のこと。
ふたりとも思春期で親の異常な状態に黙っていられないのか、『どうしてお母さんが兄貴の部屋にいるの?』と正面から尋ねられて答えに詰まりました。
『仕事で疲れているから、ひとりでゆっくり寝たいのよ』と何とか返したら、長女がそれを夫に伝えたらしく、みんなでご飯を食べているときに『俺も疲れているけど風呂掃除を毎日しているぞ』と嫌味のようなことをつぶやかれてまた腹が立ちましたね。
子どもたちを巻き込みたくない、家庭内別居は私たち夫婦の問題と思っても、同じ家で暮らしていれば不仲にはやっぱり気がつくだろうし、夫のほうは不機嫌を隠さないし、ストレスが溜まります。
みんなで過ごすときはせめて普通にと思い何とか夫にも話しかけていますが、私の気持ちの想像がつくはずなのに、からかうように『疲れていてもゲームはできるのか』とか言ってくるのを見ると離婚の文字が頭をよぎりますね……。
家庭内別居は決してラクじゃない、私ばかり家族に気を使うことが増えて、夫との溝は深くなる一方なのを感じます。
どうしても家のなかで別居を考えるなら、子どもたちへの接し方などルールは決めたほうがいいと思います」(女性/40歳/公務員)
家庭内別居を選んだ多くの夫婦が口にするのが、子どものことです。
「自分たちの状態が子にどんな影響を及ぼすか」を心配するのは当然で、夫婦の問題ならせめて家族で過ごすときは親の役目を配偶者にも果たしてほしいですよね。
子どもの前でこちらをおとしめるような発言をする配偶者を見れば、家庭内別居を続けるのはかえって家族崩壊を招く可能性もあります。
仲の修復が不可能と思ったときは、次の一手を早めに考えるのが吉です。
(ハピママ*/弘田 香)