【初体験】縁もゆかりもないけど「さいたま郷土かるた」が正直楽しかったでござる
私事で恐縮だが、私(サンジュン)は埼玉県と縁もゆかりもない。東京で生まれ、千葉で育ち、そして今はまた都内に住む私にとって埼玉県は「用事でもなければ行かない県」である。
そんな私がひょんなことから『さいたま郷土かるた』で遊ぶことになってしまった。当初は「超めんどくせェェェエエエ!」と思っていたものの、実際に遊んでみると意外や意外。これがなかなか楽しい遊びだったのである。
・さいたま郷土かるた
みなさんは『さいたま郷土かるた』をご存じだろうか? 私はふわっとその存在を認識していたが、そこまで詳しく調べようと思ったことが無い。なにせ埼玉は、縁もゆかりもない土地なのだ。
『さいたま郷土かるた』は埼玉県にゆかりのある人物、名所などを取り上げたかるたのことで、小学校や子供会で遊ぶんだとか。中には親子2世代にわたり『さいたま郷土かるた』で遊んでいる人もいるらしい。
一方で埼玉出身の砂子間記者のように、その存在を知らない埼玉県民も一定数いるようだ。砂子間は「知らないス。今でも信じてないス」と言っていたので、地域によって普及率にムラがあるのかもしれない。
・お誘い
さて、その『さいたま郷土かるた』で遊ぶことになったのは、埼玉県在住のポケモンGO友達に「サンジュンさんもやってみませんか?」と誘われたことがきっかけであった。
聞けば、埼玉県にゆかりのあるポケモンGO友達何人かでかるたをやろうと思っているが「人数が足りない!」ということらしい。白羽の矢が立ったのは光栄だが、私にとって埼玉もかるたも「無」でしかない。
とはいえ、何だかんだと話は進み、あれよあれよという間に『さいたま郷土かるた』で遊ぶことに。ちなみに当日使用したかるたは「地元の図書館で借りて来た」とのことである。
・味わい深い
で、いざ札をチェックしていくと「!?」みたいな句が結構あった。中でも私がツボったのが「ろ」の句だ。
「ローム層 郷土をおおう 火山灰」
ローム層! そして火山灰!! なんと『さいたま郷土かるた』は地層すらも駆使して子供たちの郷土愛を育もうとしていたのである! いや必死かよ!! 他にも「ろ」あっただろ!
ゲラゲラ笑う私を横目に埼玉県民たちは至って冷静であったが、さいたま郷土かるたは味のある句が非常に多かった。そもそも「まがたま十六」なんて日本語は初めて聞いたわ。
・正直、楽しい
とはいえ、実際に遊び始めるとかるたは思いのほか楽しい。というか、埼玉勢がつええええ! これが幼少期から『さいたま郷土かるた』で育った証なのか? 初心者とは明らかな実力差があった。
この日は2人組×4チームで遊んだところ、どの勝負も甲乙つけ難い白熱の一番に。「そ」「は」「を」もしくは「し」「に」「み」を揃えるとプラス10点になる “役” の存在もゲーム性を高めていた。
・素敵なかるた
数時間『さいたま郷土かるた』で遊んだ感想としては「子供に地元のことを学ばせる非常にいい試みだな」といった感じ。遊びながら自然に郷里のことを学べるなんて、日本全国に郷土かるたがあってもいい。
ちなみに埼玉県は「大宮」「川越」「川口」「久喜」あたりにもオリジナルの郷土かるたがあるようだ。いや、埼玉県民どんだけかるた好きなんだよ! とはいえ郷土かるた自体は、本当にいいツールだと思いました。
というわけで、埼玉県に縁もゆかりもない私ですら楽しめたので、みなさんも機会があれば『さいたま郷土かるた』で遊んでみてはいかがだろうか? 終わる頃には無駄に埼玉に関する知識が増えてるぞ。キューポラとかね。
参考リンク:埼玉県立図書館
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.