夏限定かき氷は完全予約制! ケーキ店ならではの変わり種ソースや濃厚シロップが絶品【ぐる屋】海の見える魚津のケーキ店
8月も後半になりましたが、富山ではまだまだ連日の猛暑。となると、食べたくなるのは、ひんやり身体を内部から冷やしてくれるかき氷です。
シャリ感たっぷりのみずみずしいかき氷ももちろん人気ですが、近年のトレンドはふんわりとした氷に食材にこだわったシロップやフルーツをたっぷり使ったゴージャス系のかき氷。カフェやアイスショップに加えて、和菓子店や専門店などがこだわりのつまったかき氷を開発し、提供しています。
今回紹介するのも、そんな個性的でご褒美のような特別なかき氷の店。
富山県魚津市の山間で普段はケーキ店として営業している店が、夏限定で提供するかき氷です。
“山のケーキ屋”が夏だけ かき氷のお店に
店があるのは魚津市の中山間地域、下椿。斜面に沿って横長の田んぼや畑が何段にも連なる中、控えめな看板が出迎えてくれます。
小高い丘の上にあるため見晴らしがよく、早月川の扇状地と富山湾を見渡すことができる絶好のロケーション。冬はケーキやドリンクを販売するカフェのような“山のケーキ屋さん”として営業していますが、夏の間だけ、地元のフルーツなどを使ったかき氷を販売しています。
2階イートインは秘密の隠れ家のよう。小さな子供連れも安心
もともと納屋だった建物を改装したという店内はこじんまりとしていて、素朴でありながらもあたたかな雰囲気。
靴を脱いで上がる2階がイートインスペースになっていて、立派な梁が支える高い天井ときれいなフローリングで開放的な空間です。
辺りののどかな景色からは想像がつかない隠れ家のようなスペースで、そのギャップに思わずワクワクしちゃいます。窓際の席からの眺めはもちろん、美しい海や魚津や滑川の緑。ふっと童心に返ったような気持になります。
カウンターやテーブル席のほかに、小上がりやソファー席もあります。
小さな子供連れにはやさしい授乳スペースも完備。ゆったりとくつろぎながら、かき氷を食べられます。
ちなみに、ワンオーダー制ではないので複数人でひとつのかき氷をシェアしてもいいんだとか。
地元食材を使用 とろっと濃密なフルーツソース
「ぐる屋」のかき氷は、地元のフルーツなどを使った濃厚なソースが最大の特徴。
いちごやブルーベリーは、果実に砂糖を加えて煮詰めただけのとてもシンプルなソースですが、水を一切加えていないので、濃厚でフルーツのうまみをしっかり感じることができます。
酸っぱさや渋みなども自然なまま。素朴で野趣あふれる味がほどよく残っています。
店主さんは、フルーツそのものを食べているようなソースを目指しているんだそう。
そんな濃厚なソースをたっぷりと使ったかき氷は、フルーツ好きにはたまりません!
ケーキ店ならではの変わり種ソースも
ソースの味は毎年変わるのですが、2025年はいちご、ブルーベリーのほかに、魚津の梅を使った「うめ塩キャラメル」やケーキ店らしい「レモンバター」もラインナップに加わっています。
他の店ではなかなか出会えないような珍しいソース、一体どんな味なのか気になりますよね?
「うめ塩キャラメル」は青梅から苦みを抜いて、梅の風味と酸味を感じられるのだそう。
「レモンバター」はケーキなどに使われるペースト状のレモンカードをそのままソースにしたようなもので、ケーキ店ならではのノウハウとアイディアが活かされています。
まるで豆大福! のび~るかき氷
たっぷり濃厚ソースに加えて、トッピングにもこだわった珍しいかき氷が「ブルーベリー大福」。
ブルーベリーは店主のお父さんが作っているもの。それにはちみつヨーグルトや生クリームを合わせているのですが…仕上げにモチモチの求肥でまるごと氷を包んでいます。
下のブルーベリーが透けて見えて、まるで豆大福のような見た目のかわいらしさ。
ふわふわの氷とはじけるブルーベリー、そして、のびる求肥のもっちり食感がたまりません。
小さな店舗なので、かき氷の時期は完全予約制。電話での予約が必要です。
早い時には予約開始から3時間ほどで枠が埋まってしまうこともあるそう。営業日や予約の開始日は公式SNSで確認を。
【ぐる屋】
住所 富山県魚津市下椿106
営業時間 12:00~16:00
定休日 日曜、月曜、木曜