グラデーションカラーに装いを一新!東急3000系リニューアル車の全貌がついにお披露目 既存車も順次施工
text & photo:鉄道ホビダス編集部
取材日:’25.9.29 場所:東急電鉄 元住吉検車区
取材協力:東急電鉄
東急電鉄は、導入から約20年が経過した目黒線・東急新横浜線の3000系、東横線の5050系、田園都市線の5000系のエクステリア・インテリアデザインを一新するリニューアルを進めていく発表が先日なされましたが、その第一弾として2025年10月2日より3000系のリニューアル車両の営業運転を開始します。それに先立ち、この3000系リニューアル車の報道公開が2025年9月29日に行われました。
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■社内公募で選ばれた新しいエクステリアデザイン
東急電鉄株式会社 鉄道事業本部 車両部の門田吉人統括部長(写真左人物)と、車両デザインが選ばれた東急電鉄株式会社 鉄道事業本部 運輸部の嵯峨野正人氏(写真右人物)。
3000系の新しいエクステリアデザインは、東急社員を対象とした車内公募により寄せられた86件の中から選定されたもので、それを2020系シリーズの車両デザインを手がけた株式会社丹青社によるデザイン監修を経て完成したものです。2020系同様のコンセプトカラーである「INCUBATION WHITE」(美しい時代へ孵化する色」を基調とし、路線カラーをグラデーションで配することで、利用する人々との調和、多様性、新しさ、美しさを表現しています。また、前面には微笑んでいるようなイメージのデザインとなっており、柔らかく親しみやすい雰囲気を持たせています。
側面は2020系のイメージに準拠したものとなっていますが、前面はグラデーションによりイメージが一新。従来デザインの3000系と比較すると別車両のような印象すら感じられます。
■車内も2020系に準じた明るく温もりあるデザインへ
今回リニューアルによりエクステリアだけではなくインテリアにも手が加えられました。いずれも2020系シリーズで採用されている木目調の床や緑色のシートモケットに変更。さらに合わせて車内の壁も同様に柄・色味の更新がなされ、より温かみを感じられるデザインに一新されました。
もちろん安全対策やバリアフリーへの配慮もなされており、天井クーラー風道が、火災対策適合品のFRPのものに更新されているほか、車椅子・ベビーカーの方でも使いやすいフリースペースの増設と2段手すり追加も行われ、さらに安心して利用できるようになりました。
■今後の予定は?
今後、在籍する全ての3000系である8両×13編成・104両にこのリニューアル工事を施工するとしており、これはは約2年後の2027年度頃を目処に完了する予定です。
またさらに東横線5050系と田園都市線5000系にも同様のリニューアルが予定されており、こちらのデビューも待ち遠しいところです。