「失敗」が「失敗」でなくなる。人生が好転するほどの変化を生むのは考え方の違い
「人間関係の悩みは、芸人の技術によって解決できます」と話すのは、300組以上の芸人にネタを提供してきたネタ作家・芝山大補さん。それに気づいたのは「人前で話すのが怖い」と悩む女性に出会ったことがきっかけでした。その女性に対し芝山さんが伝授したのは、会話と人生が楽しくなるお笑い芸人の思考パターン。しばらくするとその女性は、人前で話すことの恐怖心がなくなったそうです。今回は芝山さんの著書『お笑い脳 イヤなことをおもろいに変える芸人の思考法』(KADOKAWA)から、どんなこともおもしろくとらえる「お笑い脳」へのアップデート方法をご紹介します。
※本記事は芝山大補著の書籍「お笑い脳 イヤなことをおもろいに変える芸人の思考法」から一部抜粋・編集しました。
失敗が失敗ではなくなる!?
では、まず「失敗」についてです。失敗したらあなたはどう感じますか?
まぁ大抵の場合「イヤだ、ツライ、悲しい」と感じますよね。
芸人の場合はというと、失敗はもちろんイヤなんだけど、反面、失敗したら「ネタができた」と思います。芸人は必ず失敗を失敗談にするのです。
「何だ、失敗を話すネタにするだけか」と思った、そこのあなた!
実はこれはバカにできないほど大切なことなのです。
失敗というのは思い出したくもない出来事ですよね。
しかし、それを「失敗談」として話し、人を笑顔にすることができれば、それって失敗じゃなくなりませんか?
むしろ起きて良かったこととして捉えることができるんです。
例えば、芸人の粗品くんのエピソードで、ビートたけしさんの番組でエグいぐらいスベった話がありますが、それを相方のせいやくんが話して爆笑を取っていました。
本来、芸人が「スベる」ということは、その後の仕事にも繋がってしまうツライ経験です。しかし、別の現場で笑いが起きれば、それは「起きて良かったこと」と肯定することができるのです。
すると、「スベるとネタになる」という考え方が成立します。そうするとスベるリスクがある行動を選択しやすくなります。ここが大切なんです。
失敗を恐れてしまっては、挑戦ができなくなってきます。そうなってしまう人生のほうが、よほど失敗といえます。
「それは芸人だからでしょ」と考える人もいるかもしれませんが、どんな人にも共通します。過去を肯定できなければ前に進めません。だから、考え方をアップデートしてほしいのです。
【残念な脳】
失敗はツライ、考えたくない→挑戦が怖くなっていく
【お笑い脳】
ツライけど、話すネタにしてみよう→挑戦が怖くなくなっていく
何も「失敗を笑い話にばかりしろ」というわけではありません。もし誰かが失敗したとき、あなたの失敗談がその人を安心させる話になりうることもあるでしょう。それでいいのです。それであなたの失敗は「起きて良かったこと」に変わるのです。
誰かが、あなたの失敗を聞いて笑ったり安心したりできるって、それってものすごく価値の高いことだと思いませんか? 僕は仕事も大事だけど、人を笑わせたり元気づけたりすることも大切だと思っています。
だから、まず失敗を楽しく話せるようになりましょう。
そして失敗しても肯定できるようになってください。
それができれば、あなたに良いサイクルが生まれ、人生は変わっていくはずです。もしそれでも失敗がツラかったら、僕の変顔画像をプレゼントします。SNSでDMください。(合言葉は「助けてしばぴー」)
合言葉お待ちしております。何やこの回!