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三重大の伊藤学長が北勢サテライト移転のねらい語る、四日市市の新大学計画も見据え

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北勢サテライトの移転や今後の連携について記者会見した伊藤学長(右)と森市長=四日市市役所

 三重県四日市市の新大学に関する基本計画案が提出された7月23日、三重大学の伊藤正明学長は森智広市長と市役所で記者会見し、北勢サテライトの市地場産業振興センター(「じばさん」)への移転を発表し、ねらいを話した。三重大は新大学への進出の判断を令和9(2027)年の新学長就任予定をにらんだ時期に延期すると表明しており、それが「三重大は新大学に進出しない」との憶測を呼んでいるとして、こうした見方を否定した。

 三重大は、北勢地域の企業などと産学官連携を進めるため、四日市市内の民間のビルで北勢サテライトの活動を続けている。今回、市が「じばさん」を2027年度からスタートアップ支援やリカレント教育(学び直し)などの機能をもつ新産業拠点施設に改革する計画のため、事務所などをここに移すことにしたという。

 伊藤学長は、新学長就任が予定される2年後は、大学にとってその後の中期計画づくりのタイミングと重なり、三重大のあり方を決める重要な時期だとし、少子化のなか、四日市市の新大学計画のような他大学との連携はひとつの選択肢となるため、三重大としても責任のある選択をしたいと考えていると述べた。

 一方で、新大学が開設される2031年から動き出すのでは遅く、開学までに四日市での産学官連携を広げておく必要があるとして、市と連携しての北勢サテライトの活動ができることを期待していると述べた。とくに重視するのは、インターンシップでの企業との協力を広げること、もうひとつはリカレント教育を挙げた。森市長も、これらの分野での活動に協力するとの意向を述べた。

 伊藤学長は、現在は津市にキャンパスを置く三重大学が、将来は、工業から一次産業まで、地域的な多様性をもつ三重県全体をキャンパスとみなせるような地域との連携を進めていきたいとし、そのひとつが四日市で、企業との連携を広げられることがこの地域の魅力になっているとの考えを述べた。

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