義実家の反応に困惑…子ども達に支えられ4度目の帝王切開
仕事をしながら、8歳、6歳、4歳、2歳の4人の子どもを持つママライター「4人のお母さん」です。29歳で4人目の妊娠が分かった当時、昼間は仕事、帰れば家事&育児とあわただしい日々を送っていました。1人目に緊急帝王切開で出産してから、2人目、3人目も予定帝王切開での出産。妊娠がわかったとき、4人目もやはり先生から予定帝王切開を勧められました。
妊娠発覚でまさかの家族会議。そして里帰り出産を決意
4人目の妊娠がわかったとき、夫は仕事中だったので、自分の両親へ先に妊娠を伝えて一緒に喜んでもらいました。その後、義両親にも伝えたところ、なんと緊急の家族会議が開かれたのです。「4人目って…。でも、もう生むって決めているんやろ」と言われ、新しい命に戸惑いを感じている姿に悲しい気持ちになったことを覚えています。
赤ちゃんはそんなこともお構いなしで、健診結果は毎回順調でした。家族でいろいろな場所へ出かけることで、とても気分転換になりました。上の子どもたちの笑顔にも励まされ、だんだん出産へ前向きな気持ちになりました。
そして、これまでは里帰りをせずに出産をしていましたが、上の子どもたちがまだ小さく、手がかかることから、初めて里帰り出産を決意したのです。
4人すべての出産で帝王切開を経験することに。
これまで、1人目の緊急の帝王切開から始まり、2人目は今回と同じく予定帝王切開。3人目は私の免疫性血小板減少症(ITP)から、全身麻酔での予定帝王切開での出産でした。当時、先生から「自分が悪いのではないから、しっかりと治療をして出産に挑みましょう」と言ってもらえたこと、支えてくれる家族がいたことで、少しずつ前向きになり出産できたと思っています。
3人目を出産後、赤ちゃんが無事に生まれたことや「頑張ったね」と労いの言葉を夫にもらったことがうれしかったのを今でも覚えています。4人目の今回は、子宮の破裂などがあり得るとのことで、やはり予定帝王切開となりました。
しかし帝王切開の当日、いざ分娩室に入った途端に、緊急オペが入ったとのことで、看護師さんと2人でそのまま待つことになってしまいました。外で待つ夫や私の両親は、なかなか分娩室から出てこないので、私に何かあったのかと心配していたそうです。
やっぱり痛い…、帝王切開の処置。
緊急オペも終わりようやく私の番に。まずは尿道カテーテルを入れました。尿の先から管を入れられたときは、経験済だけどやっぱり痛かったです。麻酔をせずそのまま管を入れるので、入っている感覚や、刺された部分がチクッとした感じもわかるのです。
次は腰麻酔。大きいおなかを横に向けて丸くなるように抱える体勢が難しく、おしりを突き出して打たれる麻酔注射もまた痛い。しかし、痛くても口にすることはしませんでした。「痛くても声を出さずに頑張りなさい」と言われた母の言葉を思い出し、懸命に我慢しました。
そしておなかを切られてからは、あっという間に赤ちゃんが出てきました。自分の目で生まれた瞬間を見られるのは、やはりうれしいこと。涙がこぼれました。
出産後の一週間入院。つかの間ののんびりした時間。
病室に移動してからは、体のストレッチを中心に行いました。赤ちゃんのお世話もありますが、何より私は4人のママ。退院後はすぐに家事と育児が待っているのです。しかし、入院中はそんな家事から解放されて、少しだけのんびりと過ごすことができました。
退院後、1ヶ月健診までの間は実家にお世話になりました。上の子どもたちは、当時まだ幼稚園生。一緒に実家にいたのでゆっくりはできませんでしたが、みんな赤ちゃんがかわいくて仕方ないようでした。赤ちゃんが寝ている横の位置を奪い合っていました。
4人目は妊娠38週で、体重3850g、身長52.5㎝で生まれました。1ヶ月健診が終わると子どもの送り迎えや食事の支度など、普段通りの生活に戻りました。帝王切開だったので、雨の日に傷口が痛いこともありますが、その傷も私にとっては大事な勲章です。そして実家の母にはとても助けてもらい、さすが5人も育ててきたお母さんだと改めて思いました。
[4人のお母さん*プロフィール]
男の子2人、女の子2人を育てながら、パートと在宅のお仕事をする4人のお母さんです。一緒に怒ったり泣いたりしながら、楽しく子育てをしています。子育ての悩みはたくさんありますが、自分なりに、自分のペースで頑張っています。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。