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市民劇団が6年ぶり舞台公演 オリジナルミュージカル「ヘンゼルとグレーテル」

赤穂民報

オリジナルミュージカル「ヘンゼルとグレーテル〜半分のお月さまたち〜」の公演へ向け、衣裳をつけて稽古する劇団アルティスタ

 活動開始から30周年を迎えた市民劇団「アルティスタ」(山村美知代表)のミュージカル「ヘンゼルとグレーテル〜半分のお月さまたち〜」が2月16日(日)、中広の赤穂化成ハーモニーホールで上演される。オーディションで集まった7歳から51歳までのキャストたちが約2年間かけて励んできた稽古は総仕上げの段階に入っている。

 山村さんと赤穂出身でドイツ在住の演出家、宮永あやみさん(54)が1994年に立ち上げた市民劇団で舞台公演は2019年の「雪の女王」以来6年ぶり。グリム童話を原作に宮永さんが脚本を書き下ろした。作品のテーマに据えたのは現代社会の大きな問題となっている児童虐待。厳しい社会の中でたくましく生きる子どもたちの姿を通し、問題提起のメッセージを込めたという。

 劇中でキャストが台詞を乗せて歌う曲もオリジナル。2016年公演の「マッチ売りの少女」に続き、ドイツを拠点に活躍する指揮者の野村英利さん(43)が作曲した。振付や衣裳、小道具・大道具も市民スタッフが担当。公演の成功へ向けて一致団結して取り組んでいる。

 出演者のほとんどは舞台未経験者で、その半数以上を占める小・中学生はコロナ禍の間、ずっとマスクを着けて学校生活を送った世代。合唱や表現活動の経験が少なく、最初の1年間は仲間づくりや感情を引き出すトレーニングに時間を割き、芝居の基礎となるコミュニケーション力や表現力を高めることに努めたという。

 1月下旬には、それまでオンラインで演技指導していた宮永さんが帰国し、稽古に一段と熱が入った。1泊2日の合宿も行い、団員同士の絆と舞台にかける思い入れもより深まった。ヘンゼル役の小学5年、清水美空さん(11)=砂子=は「妹想いで家族を大切にするヘンゼルの気持ちを思いながら演じたい。年齢も学校も違うみんなと一緒に舞台を創り上げていけることが楽しみ」と意気込む。

 「演者と客席が思いを分かち合えるステージを」と宮永さん。山村さんは「キャストも裏方も一人ひとりがアーティストとしてキラキラ輝いてくれることを期待しています」と願っている。

 大ホールで午後2時開演。チケットはS席(指定席)1500円、自由席1200円(当日1500円)で残りわずか。TEL090・9161・1461。

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