「食費が高い人」が陥りやすい“自炊の落とし穴”「自炊さえすれば食費が安くなるわけじゃないんだ…」
家計簿・家計管理アドバイザーのあきです。食費が増えやすい人には、どのような特徴があるのでしょう。自炊をすれば食費が安くなると思いがちですが、一概にそうは言えません。今回は、これまで1000件以上の家計相談をお引き受けしてきた経験から、食費が増えやすい人がやりがちな自炊の落とし穴をご紹介します。
(1)自炊をがんばりすぎる
食費が高い人は、自炊をしていても意外と食費が安くならない行動をしているかもしれません。
特に、何でも自炊にこだわるあまり、あれもこれもと食材を購入して、おかずが余るほど毎回作りすぎたり、凝り過ぎた料理になってしまい食材費がかかりすぎたりすることで、食費が高くなってしまうことも。
食費が安い人は、安く済ませられそうなものは自炊にこだわるものの、作りすぎてしまいそうな料理や、手間暇がかかる上にたくさんの食材を使う凝った料理などは、お総菜や冷凍食品などを使って簡単に済ませている人が多く見られます。
がんばりすぎると、かえって食費が高くついてしまうこともありますから、毎日たくさんおかずが余ってしまったり、食材選びにこだわりすぎてしまう人は、がんばりすぎをやめるだけでも食費の節約になることもありますよ。
(2)調味料にこだわりすぎる
自炊にこだわりすぎる人は、食材にもこだわりすぎてしまうこともありますが、調味料にもこだわりすぎてしまうことも。
毎日自炊を基本にしていると、冷蔵庫に余っている食材なら傷まないうちに使う工夫ができるものですが、意外と見落としがちなのが調味料の期限です。
しばらく使わないでいるうちに、気づけば期限切れになってしまう調味料が多い人は、あれもこれもと調味料を買いすぎているのかもしれません。
食費が安い人は、調味料もこだわりすぎない人が多いので、使い切れない調味料が多い人は、調味料の買いすぎやこだわりすぎにも気をつけてみてくださいね。
(3)安さを重視してしまう
食費の節約を頑張りたいと思う初心者の人がやりがちなことが、何でも安さを重視した食卓にしてしまうことです。
いくら安いからとはいえ、毎日のように鶏むね肉やミンチ肉ばかりでは味気なく、家族が味の面で飽きてしまうこともありますよ。もちろん、それらの食材が大好きで、何度続いても飽きることがないなら別ですが、なんだか毎日の食卓が味気ないと感じながら安いものばかりを買っていると、どこかでリバウンドして、結局食費が高くついてしまう原因にもなりやすいのです。
食費を安くできたと感じる週と、安くできなかったと感じる週との食費の差が激しい人は、無理をしてあとからリバウンドすることの繰り返しをやめるだけで、食費が落ち着いてくることもありますよ。
食費が高くなりがちな人は気をつけて
食費が高くなりがちな人は、無意識のうちに食費が高くなる行動をとってしまいがちです。
自分では贅沢をしているつもりがなくても、日々の積み重ねにより食費が高くなっていることもありますから、毎日の習慣を見直してみてくださいね。
あき/家計簿&家計管理アドバイザー