地域防災のチカラ クイズに防災の思い込め 金沢小学校3年2組
金沢小学校=金沢区町屋町=の3年2組の児童25人がこのほど、防災意識を高めようとクイズブック「備えあれば憂いなし〜災害に備えよう〜」を作成した。全40問のクイズの問題は全員で考え、プログラミングのアプリを使いiPadでまとめた。
同クラスは、昨年6月に横浜市民防災センター=神奈川区=に遠足に行ったのをきっかけに、8月の南海トラフ地震への警戒を経て、防災について詳しく知り、知ったことを皆に発信する必要性を感じ、共有しやすいデジタルの防災クイズにして発信しようということになった。
144頁の大作に
クイズを作るために、金沢区役所の防災担当者から、南海トラフが発生した場合に同校周辺で起こりうる被害や備えに必要なことを学習。問題は地震や津波、避難、自助など16項目にわたり作成。図やイラストも盛り込んだ解説付のクイズとして全144ページにまとめあげた。完成したクイズは、iPadを自宅に持ち帰った際に家族に解いてもらったり、同校の全クラスを回り、クイズを通した防災の啓発活動を続けてきた。「授業にとどめるだけでなく、地域にも広めたい(岩瀬友宏教諭)」と二次元コードを読み取ると誰でもクイズができるチラシを児童らで作成。3月6日には金沢区役所を訪れ1階の配架コーナーにチラシ30部を配架した。
児童は「ちょっと難しかったけど完成した時はうれしかった」「自助や備える大切さを学んだ。皆さんもクイズに挑戦してほしい」としている。
クイズはパソコンでの閲覧を推奨。