境内が黄色の光に包まれる!靖國神社で「第78回 みたままつり」が7月13~16日に開催
東京都千代田区の靖國神社では、毎年多くの参拝者が訪れる東京の夏の風物詩、「第78回 みたままつり」が2025年7月13日(日)~16日(水)に開催。期間中は大小3万を超える献灯が掲げられ、境内は黄色の幻想的な光に包まれる。
約3万の提灯の光が夜空に浮かぶ
明治2年(1869)創建の靖國神社は、幕末の志士たち、さらには明治以降の戦争の戦歿(せんぼつ)者を祀っている神社として知られる。2025年で78回目を迎える靖國神社のみたままつりは、戦後間もない昭和22年(1947)に戦歿者の御霊(みたま)を慰めようとして始められた。境内には大小3万を超える提灯や、各界名士の揮毫(きごう)による懸雪洞(かけぼんぼり)が掲げられ、本殿では御霊を慰める祭儀が毎日執り行われる。
「提灯には奉納された方の名前が記され、多くの人々の慰霊の気持ちが込められています。華やかで明るい雰囲気の中で参拝できるのが、このお祭りの最大の特徴です」(靖國神社広報担当者)。また、みたままつり期間中は夜間中庭(ちゅうてい)参拝を実施(17時45分~21時10分、玉串料1000円が必要)。中庭は御祭神が祀られている本殿と拝殿の間にあり、通常立ち入ることができないエリア。本殿に一番近い神域まで進んで気軽に参拝することができ、荘厳な雰囲気を味わうことができる。
全国各地の郷土芸能も楽しめる!
期間中はさまざまな奉納芸能も実施される。みこし振りや江戸芸かっぽれ、吹奏楽パレード、青森ねぶた、阿波踊りなど、各地の郷土芸能を楽しめるのも醍醐味だ。「全国の郷土芸能に関する催しがあるのは、靖國神社の御祭神にそれぞれ故郷のお祭りを懐かしみ喜んでもらいたいという各地域の人々の思いによるものです」(靖國神社広報担当者)。また、毎日夕方からは千代田区民踊連盟主催の盆踊りも。スケジュールなどの詳細は公式ホームページでチェックしよう。
「みたままつり期間中は境内が提灯の光に照らされ、一年を通じて最も明るく、活気のある雰囲気の中でお参りをすることができます。終戦80年の節目の年にあたり、ご家族やご友人とお揃いでお参りくださいますことを心よりお待ちしております」(靖國神社広報担当者)。境内ではキッチンカーの出店もあるので(露店はなし)、夏祭りの気分を味わいながら幻想的で荘厳な雰囲気の境内をお参りしよう。
開催概要
「第78回 みたままつり」
開催期間:2025年7月13日(日)~16日(水)
開催時間: 献灯の点灯は各日、夕方~21:30
会場:靖國神社(東京都千代田区九段北3-1-1)
アクセス:地下鉄九段下駅から徒歩5分
【問い合わせ先】
靖國神社☎03-3261-8326
URL:https://www.yasukuni.or.jp/
取材・文=香取麻衣子 ※画像は主催者提供
香取麻衣子
ライター
1980年生まれ。『散歩の達人』編集部でのアルバイト経験を経て、2010年からライターとしての活動を開始。あだ名はかとりーぬ。『散歩の達人』では祭り&イベントのページを長らく担当。青春18きっぷ旅や山歩きなどのんびりと気ままにお出かけするのが好き。あとビールや美術館めぐりも大好物。