ボーリングが広まるきっかけはここ「神戸」から!東遊園地にある石碑『ボウリング発祥の地』の秘密を探る 神戸市
2023年にリニューアルされた『東遊園地』(神戸市中央区)。こちらに、神戸の歴史や文化にまつわるちょっと変わったものがあると聞いて取材にやってきました。
変わったものがあるのは、東町筋から東遊園地へ入る入口付近。階段を上ってすぐの場所にあるということなのですが…。
もうこの写真に写っています!皆さんは何かわかりましたか?
正解は「ボウリング発祥の地」の石碑。神戸の街並みを写す黒いボール型の石碑には「1869」と書かれているほか、ピンのようなものもついています。
説明によりますとこちらの石碑は1991年に建立されたもの。神戸では開港まもない1869年4月、外国人居留地だったこの場所にボウリング設備のある『THE KOBE CLUB』が誕生し「ボウリング文化」が広がっていったのだそう。
ですが調べを進めていると、ボウリングの発祥地は「長崎」であるという情報を発見。神戸よりも早い1861年の段階で、長崎にはボウリングサロンが誕生。さらにこれまた神戸より早い1864年には、横浜にもボウリングサロンが誕生しているようなのです。
ではなぜ神戸に「発祥の地」の石碑が建てられているのか?それは「日本人がプレーした」という文献が残っているのが、神戸のボウリング場のみだったから。一般市民に広がるきっかけになった、ということで「発祥の地」の石碑が建てられたんですって。
今や幅広い世代から人気を集め、東遊園地からほど近い三宮駅周辺でも気軽にボウリングをプレーできます。その昔、初めてボウリングを楽しんだ人はどんな気持ちだったのだろうか…。石碑を眺めながらそんな思いにふけった記者なのでした。
場所
ボウリング発祥の地
(神戸市中央区加納町6丁目4)