「雨は釣れる!」リバーシーバス釣行で75cm頭に良型シーバス2匹をキャッチ【千葉・村田川】
今年の夏は異常に暑い。こうなると水中にいるシーバスも活性が下がって目の前のエサすら食べなくなる。しかし、雨が振って新しい水が入れ替わると話しは違う。一気に活性が上がり、ドカンと大物が釣れたりするものだ。この日の釣行もそんなチャンスをものにした釣りであった。
村田川でデイシーバス釣行
7月16日(小潮)前日からの大雨でこの日も関東地方は夕方から夜にかけて再び雨予報だ。しかし、短時間なら釣りができる。そう考えて千葉県の村田川にシーバスのデイゲームを楽しみにやってきた。もちろん雨が降らなければナイトゲームへ突入する予定だ。
60cmシーバスをキャッチ!
まずは排水溝付近でヒラスズキを狙う予定だったが、先行者がいるので少し戻って橋脚周りを狙う。ここも小さな排水溝があるので悪くないポイントだ。
さっそくバイブレーションルアーを使って広く探ると、1投目からアタリがあるがなかなか針に掛からない。
そこで、沖の地形変化を狙って遠投し、手前で速度を落とした瞬間にガツンと食った。これは引きからしてかなりのファイターだと久々に興奮したが、ランディングしたのは、予想以上の60cmのシーバスであった。
デイゲームでこのサイズはいつ釣っても嬉しいものだ。日中の釣りをこのシーバスで締めくくり、何とか天気が持ちそうなのでナイトゲームへ入ることとした。
ナイトゲームで75cmシーバス登場!
ナイトゲームは下流へ下り、中流域の橋脚と明暗を狙う。それほど流れがないにもかかわらずベイトの大群が集結している。
そして聞こえる大型のシーバスによるボイル音の共演。さっそくシンキングペンシルや水面系のルアーを投入するも、あまりにも多いベイトに阻まれて反応はない。
「どう目立たせるか」これが本当に難しい。そこで、群れの下を得意のバイブレーションルアーでゆっくり引き、手前で速度を上げた瞬間、ドスンと手元に強烈すぎるアタリが伝わる。
すかさず合わせると、ドラグが出るほどのパワーで引きまくる。何とか弱らせてキャッチしたのは、75cmの大満足サイズ。そして興奮の夜を後にし、釣行を終えた。
「食わせの間」を意識する
この日は結果的に昼も夜もバイブレーションルアーを使うことになったが、ただひたすら巻いているだけでは釣れなかった。なので、ひと工夫加えたルアーの操作を意識した。それは、「食わせの間」を与えることだ。確かにただ巻きでも釣れなくはない。
しかし、この日は雨の後で水の色が茶色で透明度はないに等しかった。この状況では素早い動きのルアーをシーバスはなかなか見つけられない。そこで、遠投して途中で速度を落としたり止めたりした。それが「食わせの間」となり口を使わせたのだ。
逆にゆっくりから急に速度を上げた瞬間に食うこともあるが、これは反射的に食わせるリアクションの釣りだ。ベイトが多い場合や、なかなかルアーに反応しないときに使うと効果的だ。
雨で活性が爆上がり
さて、結果的にナイスサイズのシーバスを2匹もキャッチできて満足の釣りだったが、こんなに釣れるには理由があった。それは、「天気」だ。
当日もそうだが前日からの雨で水は濁り、かき回された水中には大量のベイトがいた。この雨がなければかなり苦戦しただろう。釣り人からしたら天気は良いに限るが、この日のように釣りにくい条件が揃う時ほど逆にチャンスだと喜ぶべきだ。
今年の東京湾のシーバスはどこも厳しい釣果が続くが、この状況を変える「恵みの雨」を見つけたならば、それは思わぬ大物と出会う運命の日になるかもしれない。
<宮坂剛志/TSURINEWSライター>