障害者と生徒がコラボ 違い認め合い、共生社会へ
南区を中心に活動する健常者と障害者のダンスチーム「FUNSTAR」が、青山学院横浜英和中学校(南区蒔田町)のダンス部1年生とコラボした。3月16日、綾瀬市で行われた神奈川の強豪マーチングバンド「綾北Mercurywinds」の25周年記念演奏会で同じ舞台に立ち、笑顔あふれるパフォーマンスを披露した。
「印象変わった」
このコラボは同チームを主宰する永窪亜希子さん=人物風土記で紹介=が、母校・横浜英和の小久保光世校長に直接、話を持ちかけたことから始まった。同校の校訓「心を清め人に仕えよ」にも合致するということで、承諾を得た。永窪さんは「やりたかったこと。縁に恵まれた」と話す。
パート練習はあったものの、全体練習は本番前日の1日のみ。約30人が参加し、各パートや全体の流れなどを確認した。同校ダンス部の齋藤仁那さんは「実際に接すると明るくて優しくていい人ばかり。『普通と違う人』という印象が変わった」と話す。同チームメンバーでダウン症の新野明日香さん(17)は、「みんな大好き。仲良くなれた」と笑顔を見せた。
永窪さんは「健常の社会と触れることが、成長にも繋がる。違いを認め合い、自然な形でインクルーシブな社会に向かえば」と話した。