原嘉孝、紅ゆずるら出演、野坂実演出でアガサ・クリスティーの『ゼロ時間へ』を上演
2024年10月に東京、大阪にて ノサカラボ『ゼロ時間へ』が上演されることが決定した。
原作は、「ミステリーの女王」と呼ばれる推理小説家 アガサ・クリスティーが1944年に発表した長編小説。常に殺人から始まる従来のミステリーの常識を覆したと高い評価を得たクリスティーの野心作で、舞台化のほか、テレビドラマや、映画として何度も映像化されている人気作だ。
今回、小田島恒志と小田島則子が翻訳を務め、演出は、ミステリーを専門に舞台を制作しているノサカラボの代表であり、これまでも「アガサ・クリスティ作品」や「神津恭介シリーズ」など重厚な作品を手掛け、また、緻密な伏線を敷いたシチュエーションコメディにも巧みな手腕を発揮する演出家、野坂実が務める。
主演は舞台を中心に活動、ミュージカルからコメディ、シリアスなものまで幅広いジャンルの作品に出演のほか、ドラマや映画でも幅広く活躍する原嘉孝。ハンサムなスポーツマンであり冒険家。資産家で社交的な人柄で、欠点など一つもないプレイボーイのネヴィル・ストレンジを演じる。ネヴィルの最初の妻、上品で落ち着いた知的な女性のオードリー・ストレンジを元宝塚歌劇団星組トップスターで、コメディエンヌとしても高い評価を集め、退団後も舞台、映像と活躍の場を広げ続けている紅ゆずる。
さらに、舞台『鋼の錬金術師』で主演を務めるなど舞台で活躍中の俳優、一色洋平、元宝塚歌劇団月組男役で、退団後も2014年に紀伊国屋演劇賞個人賞受賞するなど舞台で活躍する旺なつき、AKB48元メンバーで舞台『鋼の錬金術師』に出演予定など今後の活躍にも注目な岡部麟、舞台を中心に活躍する俳優の細見大輔、、その声を聞けば誰もが笑顔になれるような人気キャラクターの声優から役者、演出家としても活躍する中尾隆聖が出演する。
誰が何を企んでいて、誰がいつ殺されるのか、ミステリー史を変えたクリスティの挑戦ともいえる本作を、 野坂実ならではの演出とクオリティで公演する。
【あらすじ】
9月のある日、休暇を過ごすため、イギリスの田舎にある貴族の邸に、家族や友人といった親しい人々が集まった。
元弁護士のトリーヴズ、マラヤから帰国したばかりの青年ロイド、ハンサムなスポーツマンであるネヴィルとその妻のケイ。そしてケイのボーイフレンドのテッドに、ネヴィルの元妻オードリーまでもが邸に集まっており、非常に複雑な人間模様となっていた。
そんな中、邸の主であるレディー・トレシリアンが何者かに撲殺された。
凶器のゴルフクラブからはネヴィルの指紋が検出されるが、ネヴィルには彼女を殺す動機がないうえに、アリバイがあることが判明し、捜査は暗礁に乗り上げる。
いったい犯人は誰なのか?そして、殺人の動機は…。
次々と見つかるあやしい証拠品や、登場人物たちの食い違う証言から、意外な真犯人とその動機が明らかになっていく。
原嘉孝 コメント
いやー、きましたね。2年ぶりのノサカラボ。
そうですよ、ノサカラボということはもちろんミステリーです。
2022年に参加した「罠」という作品での
カーテンコールで見る皆さんの顔が忘れられません。「そういうことだったのー!」なのか「騙されたー!」なのか「ふっ、予想はついてたけどね」なのか。
今回の「ゼロ時間へ」では皆さんのどんな顔が見れるのでしょうか。
皆さんに楽しんでいただけるよう、僕たちも楽しみながら精一杯稽古に励みます
是非、劇場でお待ちしてます!
紅ゆずる コメント
この時を待っていました!
ノサカラボさんの作品に出演させていただけることは、
本当に光栄に思っています。
以前、出させていただいた「ホロー荘の殺人」ではいままで演じたことの無い役をさせていただきました。今回も、演出の野坂さんの魔法にかかりたいなと思います。
アガサ・クリスティーならではの人々の摩擦を、どうぞお楽しみください。
演出:野坂実 コメント
高校の時に小説『ゼロ時間へ』を読んで、あまりの面白さに衝撃を受けました。
推理小説と言えば「事件発生」⇒「探偵が調べる」⇒「犯人を突き止める」という流れが多いと思います。しかし『ゼロ時間へ』は、犯人が殺人計画を立てる時間から始まり、犯行の瞬間=「ゼロ時間」へ遡っていく独特の流れになっています。
更に舞台版はワンシチュエーションで描かれており、芝居や構成、演出を緻密に作りあげなければならない、とても難しい戯曲です。
原嘉孝くんは 2022年の『罠』で主演を務めてもらい、今回の役はどうしても原くんがいいと思ってお願いしました。
紅ゆずるさん、旺なつきさん、細見大輔さん、中尾隆聖さんは去年の『ホロー荘の殺人』に出演して頂いた信頼できる俳優たちです。
一色洋平くんも以前ご一緒した際に、素晴らしい演技を見せてくれましたし、岡部麟さんは初めてご一緒しますが大変魅力的な俳優なので楽しみです。
最強の布陣で、この舞台をお届けします。どうぞご期待ください。