川和中 カイロ「使い捨てないで」 全校で回収、水浄化に再利用
川和中学校では、SDGsに関連した取り組みとして、保健委員会が中心となり、使用済みカイロの回収を行っている。
回収のきっかけは、昨年9月に開催された太陽油脂株式会社=神奈川区=による特別授業。自然由来の成分で石けんを作っている同社から、石けんの働きや家庭排水が自然環境に与える影響などを学んだ委員会の生徒たちは、SDGsに貢献するための行動を教員らと模索。身の回りの製品で、リサイクルできるものの中から季節を考え、使用済みカイロを回収することにした。
2週間で30kg超
同委員会委員長の武井柚音(ゆと)さん(2年)によると、委員会でポスターを作成し、昇降口などに回収ボックスを設置するなどして回収を呼び掛けた。回収は1月14日から始まり、31日までに31・3kgが集まった。
集まった使用済みカイロは梱包し、水質浄化剤としてリサイクルする(一社)GoGreenJapan=愛知県=へ送る。同社によると、使用済みカイロ100kgで作った水質浄化剤で、平均的な水量の25mプール2杯分(800㎥)の水質を浄化することが出来るという。