ボートシロギス釣りで本命52尾キャッチ【福岡】潮目周辺で連続ヒット
7月21日、今回の釣りは福岡県行橋市沓尾海岸沖でのキス釣りだ。同行者は岩本さん。
沓尾海岸の概況
沓尾海岸沖は浅いため大きさよりも数で勝負する釣り場。祓川が流れ込んでいることもあり、砂が運ばれて河口付近の海底は砂となる。また、栄養豊富な水が流れてきているためプランクトンが発生、川から流れてくるエサ(カニ、エビ、虫類)などで魚たちには格好のエサ場となっている。よってキスを釣る場所は近くに大きな川が流れているところを選ぶことだ。
また、沓尾海岸のように遠浅の海岸は干潮時、丘になっている場所と水たまりになっている場所を確認できる。キスが釣れるのは水たまりとなっている場所。ここに潮が満ちてくると魚の魚道となる。よって干潮時にはこの場所を確認しておきたい。
なお、まったくキスのアタリがない場合は、ところどころある泥の場所を釣っていることに気をつけたい(海底が泥だとキスは釣れない)。私の場合、ポイントに到着すると、まずアンカーは投入せず、少し釣ってみてキスのアタリがあってからアンカーを静かに投入することにしている。
沓尾海岸沖の水深は大潮時で約2~3mと非常に浅いため、すぐにアンカーは投入せず、キスのアタリがあるか確かめてから投入を行うことだ。
天秤仕掛けでキスを狙う
釣り方は、仕掛けを軽く20~30m遠投し、着底と同時にイトフケを取り、ゆっくり仕掛けを手前に引き寄せながらアタリを待つ。ツーンと特有のサオ先をひったくっていくような強いアタリがあれば引き寄せるのをやめ、イトをゆるめて2~3秒待つ。再び引き寄せたときに再度アタリがあったら軽くアワセを入れてハリ掛かりさせる。
一番大切なエサのつけ方は、エサの赤ケブはハリの形「し」の字のように曲げることなく、真っすぐになるように刺す。長さはハリ先から1cm前後出し、食い込みを良くする。私の仕掛けは小型のL型テンビンに8号オモリをセットし、キスがエサを口にしたとき何の違和感を感じることがなようにしている(通常の仕掛けのようにテンビンに直接仕掛けを固定してしまうと違和感を感じてエサを吐き出してしまう)。
1投目から好反応
さて、当日はボートに釣具を積み込んで午前7時ごろにポイントに到着した。満潮は午前8時なのでまだ満ち込んでいる。アンカーを入れる前に2人で第1投。仕掛けが着底するのを待ってイトフケを取っていると、いきなりツーンツーンとサオ先をひったくっていく強烈なアタリ。
再び仕掛けを引き寄せるとさらに鋭いアタリ。少し送り込んで2~3秒待つ。再び動かすと強烈なキスの引き。軽くアワセを入れると乗った。慎重に寄せると16cm前後のキスだった。岩本さんにもひと回り大きな18cm近くあるキスが釣れた。ここでこの釣り場の海底が砂地でキスが釣れたことが分かったのでアンカーを投入。
2人で10尾前後ずつ入れ食いした後、潮が止まり、アタリも止まった。水分補給を行い、熱中症にならないようにする。
本命52尾ゲット
9時ごろになると再び潮が動きだした。大潮のためか潮流れも速くなり、潮目も発生。その潮目付近に仕掛けを投入すると1投目からキスがダブルで釣れた。岩本さんも仕掛けを上げるたびにダブルで釣りまくる。10時までほんの1時間ほどであったが、キスの入れ食いが続き、気づくとクーラーの中はキスだらけに。これ以上釣っても食べきれないので納竿とした。
釣果は、岩本さんが20cmを頭に52尾、私も同様の釣果だった。型は少し中型18cm前後が主体だったが、キスの引きを十分楽しめた一日だった。
なお、最後に周辺のゴミを拾い、帰路に就いた。また、釣行時は暑いからといって救命胴衣を脱いで釣ったりしないこと。
<週刊つりニュース西部版APC・浦野泰弘/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース西部版』2024年8月23日号に掲載された記事を再編集したものになります。