企画展「女の子たちの戦争」 登戸研究所 好評につき会期延長 「風船爆弾」注目集まる
明治大学生田キャンパスにある平和教育登戸研究所資料館で開催中の企画展「風船爆弾作戦と本土決戦準備-女の子たちの戦争-」が好評につき、会期が3カ月延長されることが決まった。5月31日(土)で終了の予定だったが、8月30日(土)までとなった。
今回の企画展は旧日本陸軍が「決戦兵器」と位置付け、1944年から45年にかけて登戸研究所で全力を挙げて研究開発していた「風船爆弾」について、風船づくりのために各地で動員された女学生たちの証言を交え、作戦計画の経緯からその顛末までを詳しく解説している。
昨年11月20日に始まり、会期は半年間の予定だったが、市内外から来館者が絶えず外国人も増えるなど、予想外の反響が続いているという。昨年5月に発売された小林エリカさんの小説「女の子たち風船爆弾をつくる」(文藝春秋)が毎日出版文化賞を受賞するなど広く注目を集めたことで、作品で描かれた「風船爆弾」への関心も高まったようだ。
山田朗館長による展示解説も追加で4回、開催される(要予約)。日曜〜火曜休館。問い合わせは資料館【電話】044・934・7993。