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「世の中は怒る人を望んでない?」インスタ人気“うさぎ”からカンニング竹山が社会考察

文化放送

野村邦丸アナウンサーがパーソナリティを務めるラジオ番組『くにまる食堂』(文化放送・月曜日~金曜日9〜13時) 4月14日の放送は、お笑い芸人のカンニング竹山が、Instagramで人気のキャラクターをきっかけに時代の変化について思い語った。

邦丸「さあ、ここはどんな話題ですか?」

竹山「今日はキャラクターから見る世の中の移り変わりみたいな話をしたいなと思ってるんですけど、オープニングで話していた万博のキャラクターは分かりますか?」

邦丸「ミャクミャク」

竹山「そうです。先日ミャクミャクと仕事をしまして、ミャクミャク(平板なアクセント)なのか、ミャクミャク(頭高型のアクセント)なのか、呼び方がよく分からないので正式名称はなんですか?と万博委員会の方に聞きましたところ「なんでもいい」とのことでした」

邦丸(笑)

竹山「このミャクミャクも万博がオープンしてグッズが飛ぶように売れるみたいなニュースもありました。今、いろんなキャラクターが世の中にありますけど、若い子に一番人気があるのが、邦丸さんもお孫さんがいるからご存じかもしれませんけど、『エスターバニー』を知ってますか?」

邦丸「今、スマホで見ましたけど知らない。うさぎ?」

竹山「うさぎなんですけども、韓国系アメリカ人のエスター・キムさんが作り出して、特にインスタグラムとかですごく有名になったらしくて、そこから色んな洋服とかファッション誌とコラボしたりとか、いろんな若いタレントさんと一緒にコラボしたりとかして、若い子の間ですごく流行ってるんです。こういうのっていっぱい世の中にあるじゃないですか。なんで流行ったのかって思ったんですよ。どういうキャラクターなのか、ネットの情報を読みますと「POPでキッチュでガーリー。そして、実はファッショニスタでもあるバニー♡ 世代や文化を超えたメッセージをみんなに届けて、自分自身を愛することを教えてくれるよ」というキャラクターなんです」

邦丸「なんか他にもありそうだよね」

竹山「ありそうなんですけども、やっぱり今の時代なのかなと思ったのはインスタグラムにいろんなイラストが載って、そこにこんなコメントが書かれているんですよ。

“自分自身にどんな言葉をかけてあげるか、それはとても重要なことです。私たちに最悪な言葉をかけてくる人は、ときに自分自身だったりします。失敗したり、物事がうまくいかなかったりしたとき、うまくいった部分や、なにが問題だったのかを把握する力を認めてあげることはせず、失敗したことばかり気にして、自分自身を責めてしまいます。そうなると、自分のことを苦しめ続け、どんどん否定的で絶望的な気分になっていってしまうでしょう。しかし、否定的な言葉が根を張る前に、優しく、励ますような言葉をかけてみてください。これは自分を軽んじたり、やるべき大変な物事から目を背けることとは、わけが違います。自分の味方になってあげるということ、自分自身にとっての最悪の敵にならないようにする、ということなのです”

…みたいなコメントが書いてあるんです。要は何かというと、すごいかわいいキャラクターがあって、かわいいイラストがあって、今それだけはブレークしないわけですよね。そのキャラクターがどういうことを訴えかけているかというのがポイントで、これが今だなと思うのは、優しくというか、厳しいことを言わないというか、あなたはあなたで頑張ってるよねみたいな、全部肯定ですよね。

自分がつらくなったときも、「そういうことはみんなあるんだから気にしないで。あなた自身がそういうふうに思ってるだけで周りはそんなに思ってないわよ。もっと元気に前向きに生きていいのよ」みたいなコメントが載ってるんですよ。そういうメッセージ性があるものに影響されて、前向きになって元気が出るという若者もいっぱいいたりするわけですよね。それはそれですごくいいことだと思うんですよ。だからエスターバニーは全然否定する気も何もないですよ。

可愛くていいんじゃないって思うんですけど、今、世の中って近くに怖い人とか自分を怒ってくれる人とか、そういう人をあんまり望んでないんじゃなかろうかと思うときがあって。なんか世の中全体でそういうのはいけないと、説教する人はいけないと。お前のことを親身になって俺は怒ってんだよって、家族関係なんかではあるかもしれないですね。でも、そういうことさえあんまり良くないと言われる風潮になってないかなと思ったりもするんですよ。

これはまだどっちが正しいかちょっと分からないですけど、あんまり行き過ぎると危険思想みたいになっちゃって、僕もあんまり良くないなと思うんだけど。やっぱり子ども達って考えとかまだ未熟じゃないですか。となると近くに怖い存在みたいなものもいた方がいいと思うんですよね。先生とかでも親でもそうかもしれない。「あいつおっかねえな」って思うような、「あいつ口うるせえな」とか、「あいつに見つかったら怒られるから嫌だよ」とか、「あいつにばれたらやばいぞ」とか、「あいつ、俺のことを思って言ってくれてんだけど、なんか厳しいな」とか。そういう人って、みんな排除するじゃないけど寄せ付けなくしているような気がするんです。

別に昭和じゃないけど、そういう人って若いうちは必要なんじゃなかろうかと思うんですよね。でも、そういう大人はどんどん排除されていく世の中で、それで育った子たちがどうなっていくかっていうと、もちろんみんなじゃないですけど、すごく自分の主張ばっかりするようになるとか、コンビニですげえ文句言ってる人とか、電車の写真撮ってる人で「どけ!お前ら」とか言ってる人とか。もう自己中心的な考えじゃないですか。なんかそういう事が多すぎるような気がして。それはダメだと恐怖で押さえつけちゃいけないですけど、いろいろ注意したりとか、そんなに甘いもんじゃねーぞって言う大人がいたりとか、そういうことがすごく大事じゃないかなと思ったりもちょっとするんですよね」

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