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衆院選の影響でイベントも大変!中止や延期相次ぐ

TBSラジオ

今度の日曜日、10月27日は衆議院選挙の投開票日です。

選挙の影響 剣道大会が延期に

秋のイベントシーズンでもあるこの時期、選挙の影響が各地で広がっています。武蔵野市スポーツ協会事務局長 島崎豊さんのお話です。

武蔵野市スポーツ協会事務局長 島崎豊さん

10月27日開催予定の「市民スポーツ祭・剣道大会」は、開催ができなくなり、1月への延期になりました。開票所になったことによるものです。しょうがないかな。武蔵野市は、ずっと選挙については総合体育館のメインアリーナを開票所に使っていたので、一番プライオリティの高い、市では事業になります。基本的には剣道連盟は各申し込みをされた方に「開催が延期になります」という連絡をとっていただいて、私の方は、申し込み金を払った方に還付するための準備をした。参加費は基本的には剣道の場合は1人50円なんですけど、これは保険代です。特に亜細亜大学とか成蹊大学とかが今度1月ですと、試験の時期に入るので、そういう学生が出られなくなるのかなというのは危惧しています。市民に楽しんでいただくために「延期」という選択をしたので、ぜひまた参加してもらえるようなPR活動をしていきたいと思います。

武蔵野市の市民スポーツ祭・剣道大会の団体戦は、子どもから大人まで、およそ400人が参加する大会。会場の武蔵野総合体育館のメインアリーナが選挙の開票所になるため、剣道大会は来年1月に延期になりました。

「申し込み金は保険代の1人50円」という話でしたが、振り込みは手数料がかかるため返金は手渡し。ただ、交通費の金額を考えるとみなさん受け取りに来ないので、次回の申し込みまで預かっておく、という対応も発生しているそうです。

またこのほかの影響として、今回の衆議院選挙に武蔵野市選出の都議が立候補したため、11月に補欠選挙が行われることに。ただ、その補欠選挙の日はバスケットボールの大会がすでに予定されていて、時間の調整などが必要になったとも話していました。

今年は10月に時期をずらしていた「高津区民祭」

スポーツの大会以外にも、秋のお祭りにも選挙の影響が出ています。神奈川県川崎市では例年20万人が集まる「高津区民祭」が中止になりました。まずはどんな祭りなのか、高津区民祭実行委員会事務局長 鈴木章弘さんに伺いました。

高津区民祭実行委員会事務局長 鈴木章弘さん

昭和49年から開催されていて、およそ20団体以上の団体が練り歩いて、パレードを盛り上げていただいて、地域のみなさんが参加していただいていると伺っています。このお祭りは、7月の第4週の日曜日ってほぼほぼ決まっていて「高津区民祭」といえば夏休みの1番最初にみんなで楽しむお祭りという認識が、数多くの子どもたちも、大人も思っていたと思うんですけど、やはりこの暑さ、熱中症に関して本当に怖いというところもあって、今年度から10月に開催時期をずらしました。

(過去の高津区民祭の様子)

熱中症対策として、7月から10月27日に時期をずらしたところ、まさかの衆院選の投開票日とピンポイントで重なってしまったんです。

苦渋の決断 高津区民祭は中止

「中止」を決めた経緯や想いについて、再び高津区民祭実行委員会事務局長 鈴木章弘さんのお話です。

高津区民祭実行委員会事務局長 鈴木章弘さん

パレードの出発地点「高津スポーツセンター」が投票所になっている関係で、投票される方の動線と、パレードに参加する2000人強の方々が、高津スポーツセンターにいると思うと、投票の邪魔をしてしまうということもあって、まずそこがネックになるところ。あとはスタッフが、投票所で当番等で仕事になってしまう、運営スタッフが半減以上してしまうというところで、そういう中で、20万人も来る区民祭を安心安全にはできないと我々も判断して、苦渋の決断にはなりましたけど、中止という形になりました。このイベントに参加しようとして頑張っていた子どもたちが、悲しんでいる姿を耳にすると、本当に心が痛くなるというか、胃が痛くなるというか、どうしても仕方ない判断だったかなとは思っています。

中止を発表した際には50件以上は電話が鳴って、中には「延期にしないの?」という声もあったそう。ただ、規模が大きく、祭りの日は交通規制もかけるため、延期にするのは厳しかったとのことでした。

出店も例年100軒近く並ぶお祭りだということで、中止に対して関係者からは「僕らの思いは誰に言えば、どこにぶつけたらいいのか」といった声も上がっていたそう。ポスターは1000枚すでに印刷済みで、商店街の店などに貼ってもらう予定でした。鈴木さんはポスターを見ると「ちょっと涙が出る思い」とも話していました。

(印刷済みのポスター)

今年の祭りのための協賛金は、運営費や広報費などですでに使っているので、今は協賛企業や地域の方々に、お礼と中止になった経緯、協賛金の今後の使い道などを説明する手紙を大急ぎで作っている最中とのことでした。

学校の運動会の日程が変更になったという話もあり、急な選挙の影響は各地で広がっています。

(TBSラジオ『森本毅郎・スタンバイ!』取材・レポート:西村志野)

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