【尾道市】ゲストハウスがみがみ ~ 目の前は海!屋根付きで雨の日もバーベキューが楽しめるすてきな場所
みんなでワイワイと楽しめるバーベキュー。しかし、計画を立てるときに心配なのがお天気です。
「雨でもバーベキューができる場所があるといいのに…」と探したところ、広島県尾道市の向島に、屋根の下でバーベキューを楽しめる場所がありました。その名は「ゲストハウスがみがみ(以下、「がみがみ」と記載)」。
・目の前が海
・1日1組限定
・持ち込み自由
・お昼12時~午後9時まで利用可能
・予約すれば宿泊もOK
申し分のない条件です。今回はバーベキューを中心に「がみがみ」についてオーナーの藤岡洋香(ふじおか ようか)さんにお話を聞きました。
手ぶらでもOK!こだわりの豪快バーベキュー
「がみがみ」の大きな魅力の一つが、屋根付きの本格的なバーベキューコーナーです。雨の日でも安心して楽しめるこの場所で、こだわりの食材を味わえます。
バーベキューのサービス内容
・利用期間…3月1日~10月31日
・利用時間…お昼12時~午後9時
・料金…大人4,400円(税込)、子ども(中学生まで)2,200円(税込)
・プラン内容…食材(牛肉・豚肉・鶏肉・ウィンナー/一人前約500g、野菜盛り合わせ、フルーツ、たれ、マシュマロ)、バーベキューコンロ、炭、食器類一式が含まれます
食材へのこだわり
「がみがみ」のバーベキューの主役は、なんといっても豪快な厚切り肉やスペアリブ。お肉は一人500gとたっぷりあり、予約が近くなると特製液に漬け込むという藤岡さんこだわりの逸品(いっぴん)です。そのため、予約やキャンセルは3日前までに。
野菜の内容は季節によって変わります
炭火は藤岡さんが起こしてくれるので、あとは焼いて食べるだけです。手間ひまかけた味わい深い素材がバーベキューをより一層盛り上げてくれます。
持ち込み自由なので自分なりの楽しみ方ができる
冷蔵庫もあり、食材、飲み物ともに持ち込み自由。
「うちで用意する食材以外に、海鮮やお好きなお肉、飲み物、デザートなども持ち込み可能です。好きなものを持ってきて楽しんでください。でも、運転する人は絶対にお酒を飲まないでくださいね」と藤岡さん。燻製器やビニールプールを持ってきて楽しむ人もいるそうです。
午後9時まで利用できるので、波音を聞きながら花火も楽しめますね。
ロケット花火は持ち込めません
バーベキュー以外の「がみがみ」の楽しみ方
「がみがみ」でのお楽しみはバーベキューだけではありません。
動物とのふれあい
裏の畑では、羊の「けだまちゃん」が草取りを頑張っています。
非常に人懐っこくて、名前を呼ぶと寄ってきてくれるけだまちゃんはご近所のアイドル。スナップエンドウやブロッコリーなどの差し入れが絶えないそうです。
藤岡さんの愛犬マロンや地域猫のリリー、たぬことも触れ合えることもあります。
SUP(サップ)体験&釣り船
もともと「がみがみ」の宿泊客で、向島が気に入って移住してきたかたがSUPインストラクターの資格を持っていたため、穏やかな海でSUP体験ができます。
尾道市向島町干汐(ひしお)沖の無人島「上江府島(かみえぶじま)」までSUPで行き、海水浴をして帰るプランがバーベキューとセットで10,400円(税込)です(要予約)。
「SUP」とは、Stand Up Paddleboard(スタンドアップパドルボード)の略で、ボードに立ってパドルで漕いで水面を進むスポーツのこと
釣りをしたい場合は、釣り船を手配することもできます(要予約)。
レンタルスペースとして利用
宿泊状況によりますが、お昼12時~午後2時までの間、リビングをレンタルスペースとして利用できます(要予約)。
利用料は1人につき施設使用料330円(税込)+ワンドリンクの注文なので、利用しやすいですね。
こちらも持ち込み自由。大きなテーブルがあるので「海を見ながら資料を広げてミーティング」のような使い方も可能です。
しまなみサイクリングの拠点に
がみがみは「しまなみサイクルオアシス」に認定されており、サイクルスタンドや空気入れ、メンテナンス用の工具一式がそろっています。
一棟貸し切りの宿泊が人気
「がみがみ」は宿泊も可能です。1人でも宿泊できますが、特に人気なのが家族や仲間と一棟貸し切りでの利用。周りを気にせず、自分たちだけの時間を満喫できます。
周りに民家が少ない立地のため、夜遅くまで語り合ったり、赤ちゃんが泣いてしまったりしても大丈夫。
「都会から来たお子さんには『ここでは静かにしなくていいよ』って伝えています。思いっきり声を出して、のびのびと過ごしてほしいですね」と藤岡さん。
「がみがみ」はYaala(ヤーラ)事業(乳児を持つ家族を対象とした産後サポートの滞在型サービス)とも提携しているため、小さなお子様連れでも安心して過ごせます。
地元の大工さんが作ってくれたというベッドはまるで秘密基地!大人も子どももワクワクしますね。ベッド横の窓からは海が見え、リゾート気分が味わえます。
「ここにいる間は忙しい日常から離れて、時間を気にせずにのんびりと非日常を楽しんでほしいですね」と話す藤岡さん。
開業までの経緯やおすすめの利用方法、今後の展望を聞きました。
オーナーの藤岡洋香さんにインタビュー
「ゲストハウスがみがみ」オーナーの藤岡洋香(ふじおかようか)さんに、話を聞きました。
「ゲストハウスがみがみ」を始めた理由と名前の由来
──なぜゲストハウスを営もうと思ったのですか?
藤岡(敬称略)──
大好きなロックバンド「GLAY」のライブに行くために、全国各地のゲストハウスに泊まるうちに、「安く泊まれて、ファン同士が交流できる場所を自分でも作りたい」という想いが芽生えました。
──尾道市の向島を選んだのはなぜですか?
藤岡──
尾道市に住んでいたことがあり、娘も向島に住んでいたので良い場所だと思って決めました。物件探しが難航するなか、友人から紹介されたのが現在の「がみがみ」です。
当初は木々が生い茂る森のような状態でしたが、木を切り開くと、目の前に島々を望む絶景が広がっていました。
──「がみがみ」というユニークな名前には、どのような由来があるのでしょう?
藤岡──
私が「シーサイドなんとか」みたいなお洒落な名前をいろいろ考えていたら、夫が「君はいつもガミガミ言っているから『がみがみ』でいいだろう」って。それで決まってしまいました。ロゴマークにも私が怒っているイラストが入っています。
──笑顔がはじける藤岡さんがガミガミ怒るようすは想像できません。各宿泊サイトのレビューでも「オーナーの人柄が素晴らしい!」と高評価を得ています。
藤岡──
私自身は特別なことをしているつもりはまったくないんですよ。ただ、来た人がみんな友達みたいに思えちゃう。だから、困っていたら「レンタカー予約する?」って声を掛けたり、ついでがあれば「駅まで送ってくよ」って、普通に接しているだけなんです。
バーベキューも「持ち込み自由」のほうが絶対に満足度が高いと思ったからそうしました。とにかくここに滞在している時間を楽しく過ごしてほしいと思ってます。
おすすめの利用方法と今後の展望
──「がみがみ」のおすすめの利用方法を教えてください
藤岡──
一番のおすすめは、一棟貸し切りにして、お昼の12時からバーベキューを始めて、そのまま泊まってしまうコースです。時間を気にせず、目の前の海で遊んだり、ハンモックに揺られたり。夜は周りに気兼ねなく、遅くまで語り明かせます。
最近は、お盆やお正月に帰省したお子さん家族が、実家ではなくこちらに泊まるという使い方も増えました。
「そのほうがお互いに気楽で良い」と大変喜ばれています。
──今後の展望を教えてください
藤岡──
これからも、この「何もしないぜいたくな時間」を大切にできる場所であり続けたいですね。
そんな場所を増やしたいと思い、「がみがみ」から少し離れた山の中に、1棟貸し切りでペットと泊まれる「GREAT VACATION」をオープンしました。ここにはバーベキューコンロ以外にピザ窯やペットと入れる五右衛門風呂もあります。
周囲や時間を気にせず、大切な仲間とのんびり過ごしてもらえたらうれしいです。
「ゲストハウスがみがみ」ですてきな自由時間を
気さくで親切なオーナーが提供してくれる自由度満点な場所「ゲストハウスがみがみ」は、バーベキューはもちろん、それ以外の楽しみ方もたくさんあることがわかりました。
目の前が海という最高のロケーションでバーベキューやSUPなどのアクティビティを思いっきり楽しむもよし、のんびり海を眺めながら語らうもよし。家族連れでも友達同士でも、一人旅でも楽しい時間を過ごせそうです。
かけがえのない時間を過ごしに、「ゲストハウスがみがみ」を訪れてみてはいかがでしょうか。