播磨の初詣・新春催事特集2025
元日の能登半島地震に始まり、全国で頻発した豪雨災害、さらには記録的な猛暑と自然の驚異にさらされ続けた2024年。来る新年こそ平穏な年になるよう願いを込めて、初詣、ご来光など播磨の主な迎春スポットを紹介する。
【初 詣】
❖播磨国総社(姫路市総社本町)
播州一円から毎年多くの人が参拝する播磨総鎮守の杜。31日16時から師走大祓式と輪ぬけ神事。年明け0時と同時に初太鼓が鳴り響き、9時から歳旦祭。3日8時半からは元始祭が行われ、正月三が日を通して新春特別祈禱も受け付ける。参道には多くの露店が軒を連ね、賑やかな正月ムードが漂う。
また、14日から16日は初ゑびす祭。14日の11時から宝恵駕籠行列も行われ、福娘が宝恵駕籠に揺られながら姫路駅前周辺を巡って福を届ける。境内ではハズレくじなしの福引や「とんど」「吉兆店」もある。
迎春準備が整いつつある播磨国総社の境内
❖書写山圓教寺(同市書写)
31日23時45分から「慈悲(こころ)の鐘」で除夜の鐘つき。先着108人に認定書が配布され、記念品の授与も行われる。年が明けた0時からは、摩尼殿で大樹玄承住職が新年への希望を込めて漢字一文字を揮毫する「新春夢の書」。また摩尼殿護摩堂では元朝護摩供(0時~と14時~)が行われ、2、3日は新春護摩供(両日10時~と14時~)が行われる。拝観志納金中学生以上500円、小学生300円、未就学児無料。
大晦日の書写山ロープウェイは、上りが21~24時、下りは21~26時まで運行。元日は上下とも5時半から17時まで。往復運賃大人1200円、小人600円。山上にある展望デッキ「ミオロッソ書写」からのご来光は絶景。
❖魚吹八幡神社(同市網干区宮内)
新しい年の始まりとともに大太鼓が鳴り響き、1年間の無病息災を祈願する新年祭が元日に行われる。新年の鐘をついた先着108人に開運の破魔矢を配布するほか、小学生たちが棒で板を豪快に突き割る伝統の「千本突き」や豪華賞品が当たる福みくじ(1~3日)、お神酒の振る舞いも行われる。
❖弥勒寺(同市夢前町寺)
31日23時45分から甘酒が振る舞われ、除夜の鐘をついた先着108人に干支の塗り箸のプレゼント。3日まで開山性空上人像や国重要文化財の本堂と本尊弥勒三尊を公開するほか、新春特別祈祷やハズレくじなしの福引きも行われる。高さ20センチの布袋さんを持ち上げ、願いをはかる「おもかるほていさん」、宝くじ高額当選で話題になった日本最大の布袋石像も必見。
❖安志加茂神社(同市安富町安志)
安志稲荷として親しまれているが、もとは京都上賀茂神社の荘園鎮守として建立された由緒ある神社。元旦0時から太鼓の合図で歳旦祭。1977年から地元の人らが稲穂一反分で作り続けている迫力満点の大干支(巳)が参拝者を出迎えてくれる。大干支は3月末まで飾られる。
❖大石神社(赤穂市上仮屋)
大晦日夜から元旦にかけ、赤穂剣道連盟による年越し稽古の披露。元旦0時からご祭神赤穂四十七士に因む大太鼓四十七士報鼓を行い、先着1千人に干支の盃をプレゼント。9時から歳旦祭。3日9時から元始祭、10日10時から十日戎。15日6時半からはとんど祭が行われ、拝殿前で紅白の福餅の配布も。
また、巳歳正月特別ご朱印(1千円)を用意。三つ折りで右に大石内蔵助、中央に神社名、左手に勇壮な巳歳の義士が描かれたもので、「たとう紙(台紙)」付き。
❖伊和神社(宍粟市一宮町)
播磨国一の宮として有名な神社で、遠方からの参拝客も多い。年明けと同時に初太鼓。元日8時から歳旦祭。大木に囲まれた参道には露店も出る。
❖日岡神社(加古川市加古川町大野)
境内に設置されている特大絵馬が呼び物。31日16時から大祓式、元旦0時の開門と同時に歳旦祭、3日12時からは元始祭が行われる。15日10時からのえびす祭では先着300人に福銭を配り、13時からとんどに点火、15時から先着300人に餅を配布する。
❖鶴林寺(加古川市加古川町北在家)
31日22時半に開門し、甘酒と大根炊きを振る舞い。除夜の鐘のつき始め(要整理券)は23時から。元日0時から本堂にて年頭の法要、2時頃に一旦閉門し、元旦7時に開門する。1~3日12時から15時まで学業成就や厄除け祈願の特別祈祷(一願5千円)を受け付け。大晦日と元日は入山無料。
【新春催事】
❖姫路城(姫路市本町)
大晦日日没から元旦6時までライトアップ。正月三が日の開城は、9時から17時(入城は16時まで)。城の登閣口にはジャンボ門松2基を設置する。
❖好古園(同)
大晦日から1月13日まで創作門松や生け花の展示。元日9時から入園者先着500人に「好古園暦」のプレゼント。18歳以上310円、小・中・高生150円。
❖姫路市立動物園(同)
29日~元日は休園。2、3日は巳年に因み、各日9時から先着300人に金運アップの縁起物のヘビの根付を進呈(5歳未満を除く)。
❖姫路市消防出初式(姫路城三の丸広場)
12日9時半から11時50分まで。式典の後、高校生らが筝曲を奏でながら書道パフォーマンス。続いて消防音楽隊の演奏、はしご乗りやレスキュー演技、フィナーレを飾る一斉放水など、姫路消防の人員と装備、日頃の訓練の成果を披露し、市民に防火・防災意識を啓発する。
❖赤穂海浜公園(赤穂市御崎)
2日と3日(10時~16時)に「お正月わくわくフェスタ」。各日先着100人に甘酒の振る舞い、同14時からは小学生以下限定の餅まき大会があるほか、縁日やくじ引き(有料)も行われる。大観覧車やゴーカート、変り種自転車など遊具も充実している。入場無料。
❖たつの元旦登山(市内各所)
元日7時頃から市内各所で元旦登山を実施。龍野地区は野見宿禰展望台、的場山、愛宕山、新宮地区は新田山。集合場所や時間は各場所で異なる。詳細は龍野体育館(電話0791-63-2261)か新宮スポーツセンター(電話0791-75-1792)。
❖たつの市消防出初式(千鳥ヶ浜グラウンド)
12日9時半から。式典後、消防団員がはしご乗り演技を披露する。少年・幼年消防クラブや企業自衛消防隊、消防職員が総合演技を行った後は、消防団員による一斉放水。来場者には甘酒やどら焼き、焼きとうもろこしの振る舞いも。
❖御津自然観察公園(同市御津町黒崎)
「世界の梅公園」と呼ばれ、315品種の梅が咲き誇ることで有名。元日6時~8時、特別に公園を開園し、初日の出を鑑賞する。
❖東光寺(加西市上万願寺町)
室町時代から続く国の重要無形民俗文化財「田遊び・鬼会」が8日19時から行われる。「田遊び」では福太郎、福次郎、田主が、種まきから収穫までの農作業のしぐさを奉納し、五穀豊穣を祈願。続く「鬼会」では、赤鬼と青鬼がお堂内を激しく暴れまわり悪霊や災難を追い払う。両鬼の退場後は、厄除けになると同時に田に挿すことで稲の虫除けになると伝わる13個の「鬼の花」をめぐり、参拝客が殺到する。