イエロースキャンジャパン、360°測量「Surveyor Ultra」と水陸同時計測「Navigator」を展示。高性能LiDARに注目[JapanDrone2025]
YellowScanの高精度LiDARが日本でも注目を集めた
LiDARやグリーンレーザーなどの各種スキャナを搭載したペイロードを開発する仏YellowScan。その日本法人であるイエロースキャンジャパンが出展。日本市場で人気を得ているのは「YellowScan Surveyor Ultra」だという。360°の視野角を備えており、一度の計測で広範囲を測量可能。高度100mで秒速10mで飛行した場合、取得できる点密度は1平方メートルあたり60点を誇る。
YellowScan Surveyor Ultraの大きさは153×113×117mm。バッテリー稼働時間は1.2時間となっている
また、垂直方向の測量にも対応している。重量は1.2kgほどで、DJI Matrice300やMactrice350などにも取り付け可能なことから、測量会社などで重宝されている。
イエロースキャンジャパンはNTT e-Drone Technologyと協業し、同社が開発するドローンにイエロースキャンの測量機器を搭載できるようにした「EC101 connect YellowScan モデル」をリリースしている。イエロースキャン製「Vx」シリーズを搭載でき、Vx20-100を使用すれば、120mの高さからも計測可能だ。
NTT e-Drone Technologyのブースに出展されたEC101 connect YellowScanモデル
また担当者によれば、水の中を測量するためのLiDARシステムである「YellowScan Navigator」も、問い合わせを受けたという。水中の濁り具合によるが、概ね水深6m程度の測量が可能で、沖縄の海のようなクリアな海であれば、25mほどまで測った実績も持つ。また水底だけでなく陸部も同時に計測できるので、効率よく業務にあたれるのも頼もしい。
EC101 connect YellowScan モデルはYellowScan Navigatorも搭載可能
「ヨーロッパでは性能が控えめでも値ごろなものが喜ばれます。でも、日本人は高性能なものが好きな傾向が強いですね」と担当者は日本市場の特徴を説明してくれた。
YellowScan