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清水エスパルスと藤枝MYFCのトレーニングマッチ後、両監督を直撃。次勝てばJ1昇格決定の清水・秋葉監督「パワーもらった」

アットエス

清水の秋葉監督(右)と藤枝の須藤監督


清水エスパルスと藤枝MYFCが10月13日、清水三保グラウンドでトレーニングマッチを行いました。4本のゲームを行い、計3−1で清水が勝利。試合後、清水の秋葉忠宏監督と、藤枝の須藤大輔監督に話を聞きました。

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清水エスパルス・秋葉忠宏監督

ートレーニングマッチの感想を。
「非常に多くの方が見に来てくれて、『さあ昇格、優勝するんだぞ』っていう、そういう気運を高めてくれたと思っている。サポーターファミリーから大きなエネルギーをいただけたという意味では、非常に実りのあるトレーニングマッチだったなと思う」

ー今日はどんなところをポイントにしたか。
「藤枝さんは3バックでやってくれる。我々は残り4試合中3試合の相手が3バックなので、対策みたいなものを…。相手の3バックに対してどういうふうにプレーするんだっていう課題感みたいなものがちょっとあったので」

ー藤枝の強さはどこにあると思うか。
「若い選手、監督、コーチングスタッフが非常に野心的にフットボールをしてるなと思う。クラブからも選手からも、そういうものを感じる。一つ食ってやるだとか、一つ上のステージにステップアップするんだみたいなものをすごく感じる。我々も大きな刺激を受けている」

ー(点を決めた)加藤選手のプレーは?
「苦しい苦しいリハビリをやってきた一つのご褒美として、今日のようなゴールがあると思う。ただ、まだ練習試合。やっぱり公式戦で取れるように。そのためには、チームのハイレベルな競争に勝ち抜くだけのもう1個、コンディションを上げるだとか、技術を上げるだとか、メンタリティを上げる作業は残っている。

もちろん焦る必要はないし、まだ復帰直後なので慌てる必要はないが、このエスパルスでピッチに立つ資格を得るための努力をもっともっとしてほしい」

ー次の山形戦に向けてどんな準備をしていくか。
「当たり前だが、我々はここで昇格を決めたい。ホームで昇格を決める機会を得たと思っている。優勝して昇格するっていう意味では間違いなく落とせない。ホームでパワーをもらって圧力を出すのは我々。いつもの2倍、3倍、我々の方がパワーアップできるようにしたい。

皆さんの機運の高まり、空気感みたいなものを今すごく感じている。必ず次のホームで仕留められるように、まずは昇格を勝ち取って、その先の優勝というところに向かえるように、1週間、山形をたたくための最高の準備をしたい」

ー山形の今の好調の要因の一つは、秋葉監督もよく知るディサロ燦シルヴァーノ選手。彼の怖さはどこ?
「どこからでもゴールを貪欲に狙っているストライカーらしいところ。頭でも、右でも、左でも点を取れる能力を持っている。ザ・ストライカーみたいなところが魅力だな思う」

ー山形戦でどんなサッカーを見せたいか。
「今回は我々が勝ちさえすれば、昇格が決まる。おそらく多くのサポーターファミリーがスタジアムに来てくれると思う。必ずその目の前で、しっかりと昇格を決められるように。そのためにも、我々らしく超攻撃的に、超アグレッシブに。攻守で主導権を握れるように全員でやりたい」

ー勝ちさえすればいい今回はメンタル的にはやりやすいのでは。
「水戸戦も同じようなメンタリティでいたが…。立ち上がり20分過ぎぐらいまではすごく良かったが、急にテンポが遅くなっちゃったり、急にアプローチが緩くなったりした。そういうことがないように、どういう相手だろうが、どういう状況になろうが、90分間スキを見せないことが大事だと思う。

チャンスの後にピンチあり、ピンチの後にチャンスあり。痛い思いをしたし、大きな代償を払っただけに、もう一度“フットボールあるある”みたいなものをしっかりと押さえながら、90分間しっかりやりたい」

ー残り4試合に向けて力を入れてきたところは?
「『フットボールをなめない』とか、『我々がやるべきこと、やってきたことを100%やり続ける』という部分は、今一番見直しているところ。当たり前だけど、アプローチの迫力だとか、角度とか。

そこからどれだけ相手より走り回れるか、どれだけ早く攻守の切り替えができるか。あとはゴールへ向かい、仕掛け続けるところ。それを90分間しっかりとやり続けるっていうこと。もうここまで来たのだから、この1年間の集大成を4試合で見せられるようにしたい」

ー今日のタンキのプレーはどうだったか。
「素晴らしかった。今までなら自分で勝手に崩れてしまうことがあったが、メンタル的にも余裕や落ち着きが出てきた。だから、ああやっていいボールが回ってくるようになる。

多分ずっとカリカリしていたらボールは回ってこなかった。最後まで自分で崩れずにやり続けたから、やっぱりいい守備もしていい攻撃で点が取れるようになる。彼にとって非常にいい波が来てるなと思う。4試合やり続けて、自分の力を証明してほしい」

ー20日に向けて盛り上がる試合になったのでは。
「非公開にしてもよかったが、前節引き分けた後なので、皆さんからパワーやエネルギーをもらえるようにしたかった。次に決めるんだという空気感になるためにも…。多くの人に来ていただけるのは分かっていたので、今日いただいたエネルギーを大事にしながら、1週間準備して、次で決める」

藤枝MYFC・須藤大輔監督

ー試合の感想を。
「この前、ホームで清水に2−3で負けたので、どういうことで負けたのか。今日は(修正点を)表現したかった。ある程度表現できて、選手たちは非常にコレクティブに戦ったのかなと思う。ただ、結果は1−3。いろんな問題があったので、そこは選手とも共有して処理はしていきたいなと思う。我々がずっとやり続けてきたことがしっかりできてるのかなと思うので、そこをもっとレベルを上げて今後もやってきたい」

ーあらためて清水の強さはどのあたりに感じたか。
「やっぱり簡単にボールを失わないし、絶対に(パスを)通し切るとか、絶対に(クロスを)上げ切るとか、一つ一つのプレーにこだわっている。こだわりを上手く表現できている。例えば、センターバックの一発のサイドチェンジのスピード感だったり、クオリティだったり。そこの確率はやっぱり清水は高い。だから、我々がミラーゲームになった時に、剥がせないという現象が起きる。

ミラーゲームを崩すには、その質とどうやって立ち位置を変えていくかが大事になる。もっとレベルを上げていかないと、清水相手ではアタッキングサードでのズレは引き起こせない」

ー次の徳島戦を含めて、残り四試合。ここから先はどういうサッカーを見せていきたいか。
「清水、大分、いわきの3試合で勝ち点1しか取れなかった。我々の戦いはほぼできていても勝ち点1しか取れないというのは、やっぱりまだ足りない部分もあるということ。プロとしては、いいサッカーをしてても駄目というところもある。

守り切る、決め切る。そういうところをもっと上げていく4試合にしたい。もちろん結果も手繰り寄せなきゃいけないけれど、そこまでのプロセスも大事にしながらやっていきたい」

ー今日試した部分の成果はどうだったか。
「数字的にも(プレーオフ進出の)可能性がある限り狙うけれど、いろんな選手のかみ合わせとか、選手の本質の部分を見ることができた」

ー矢村選手が1、2本目に出なかったのは?
「今日は別のことを試したかった。15点取っている健が怪我したらどうするか、累積になったらどうするか。健ばかりに頼ってちゃいけない。誰と誰の組み合わせがいいのかを試したかった」

ーセンターバックのめどは立ったか。
「全員いろんなポジションができた方がいいし、やれなければうちのチームじゃないと思う。例えばウイングバックも、シャドー入ったり、トップ入ったり。センターバックでもウイングバックもできたりしないと、いろんな色が出せない。いろんな立ち位置で勝負できない。全ての選手がサッカーIQ高くなってもらえるようにやっていってもらいたい」

ー浅倉廉のプレーはどうだったか。
「彼はすごく質が高い。体調を崩しててずっとやってなくて、今日はぶっつけ本番のような形だったが、あれだけできると証明したし、今度はそれを周りがどうやって生かしていくか、逆に彼がどう周りを生かすかというところはもっともっとできると思う。やっぱり数字を残さなきゃいけないので、例えばラストパスがちょっとズレたりするところは…。ジャストで出してもらいたい」

ー育てながら勝つということが大切になる。
「そこです。このクラブはそういうものだと思っているし、もちろん勝って選手を引き抜けるぐらいのチームにもなりたいけれど、現状ではそうはならない。しっかり育てながらもJ1で戦えるのが一番理想だと思うから、そこは目指していきたい」

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