箱根強羅観光協会 駅前の地下通路を改修 観光客と住民、明るく歓迎
箱根強羅観光協会(田村洋一会長)が8月9日、箱根登山電車強羅駅前の地下通路を「GORAUnderpass」(強羅アンダーパス)としてリニューアルしたことを発表した。箱根の名産「寄木細工」に着想を得たデザインで、明るく生まれ変わった。
線路の下を抜ける地下通路は老朽化が進み、色あせや傷み、階段の欠けが目立っていた。コロナ禍以降の観光需要の復調やインバウンド旅行客の拡大を受け、同観光協会は「これではお客様を歓迎できない」と改修計画を立案。箱根町や(株)小田急箱根に申請をして、6月末から同観光協会加盟企業を中心に地域住民や地元企業の協力を得て、工事が進められた。
設計は、箱根地域で実績のある「ARIWRKS」。既存の天井を取り払い入口を開放的にしたほか、天然スギを用いたパネルをあしらい親しみやすさを演出した。木のぬくもりを際立たせるスポットライトを設置し、夜間も目を引く外観となっている。駅やシャトルバス、トイレの場所を示すサインにはピクトグラムとバイリンガル表記を採用し、分かりやすさを重視した。
箱根登山電車の終着駅となる強羅駅は、ケーブルカーやバスに乗り継ぐ観光客や地域住民の利用も多い。同観光協会の担当者は「交通の要所としてあるべき姿を目指して改修した。皆さまに快適に使ってもらいたい。当面の間、駅前では『竹まり』の点灯も行っているので、楽しんでいただければ」と話している。