知っておきたい男性器の病気って?性感染症のほかにもさまざま!?【12歳までに知っておきたい男の子のためのおうちでできる性教育】
知っておきたい男性器の病気
どものときから気をつけないといけない男性器の病気は多くはありませんが、なかには放っておくとこわい病気もあります。性行為によって感染するさまざまな「性感染症」のほかにも、次のような病気があります。
①精巣捻転症
「精巣」とは、陰嚢(「キンタマ袋」といわれるところ)の中にある、精子やテストステロンなど男性ホルモンをつくる臓器のこと。精管がねじれてしまうため陰嚢が突然強く痛み、だんだんと腫れてくる病気が「精巣捻転症」です。寝ているときに起こることが多く、吐き気を感じることも。6時間以上放っておくと精巣が壊死(その部分が死んでしまうこと)してしまう可能性があるので、急いで病院へ行きましょう。
②精巣がん
精巣にできる「がん」のことです。だんだん精巣が大きくなり、触るとかたいところがある場合は、精巣がんのおそれがあります。少しでも気になる部分があったら病院を受診しましょう。
③精索静脈瘤
精巣やその上部(精索部)の血管が、コブのようにふくらむ病気です。病気が進むと、陰嚢の皮膚がボコボコと腫れて見えます。
性器に気になる症状がある場合は、泌尿器科を受診しましょう。泌尿器とは、おしっこをつくって体の外に出すために働く器官のこと。男性の場合はおしっこの通り道と精子の通り道が合流しているので、性器の病気も診てもらえます。
【出典】『12歳までに知っておきたい男の子のためのおうちでできる性教育』著: 高橋幸子