鈴木エイトさん 統一教会との「格闘」語る 著書刊行、横浜駅そばでトークイベント
旧統一教会(世界平和統一家庭連合)を長年追い続けてきたジャーナリスト・鈴木エイトさんが著書「統一教会との格闘、22年」(角川新書)を刊行したことを記念するトークイベントが5月11日、横浜駅そばの「ネイキッドロフト横浜」で行われた。
イベントは、「チーム・バチスタの栄光」などで知られる作家・海堂尊さんとの対談形式。海堂さんの作品「コロナ漂流録2022銃弾の行方」には、鈴木さんをモデルとした人物が登場する。本の解説も鈴木さんが書いており、2人は以前から親交があった。
活動の原点は勧誘阻止
鈴木さんは、2002年に渋谷駅周辺で統一教会信者が正体を隠して勧誘活動している様子を目撃。そこに割って入って勧誘を阻止したことから統一教会の動向に関心を持ち、ウォッチを続けてきた。2022年7月に安倍晋三元首相が銃撃されて死亡。容疑者は統一教会に恨みを持っていたとされ、この事件を機に鈴木さんの存在が全国的に知られるようになった。
逆境を楽しむ
イベントでは、統一教会側から鈴木さんがマークされていたことや神奈川県内選出議員と教団の関係について語った。鈴木さんは取材を続けた理由を「統一教会に対する憤りと逆境を楽しむ気持ちがあった」と説明。海堂さんは「継続して対象を追いかけることの重要性を鈴木さんが教えてくれた」とジャーナリストとしての姿勢を称賛した。
著書には、統一教会が横浜市内で教団の名前を出さずにボランティア活動を行い、信者を勧誘しようとしていた実態も書かれている。
イベントの様子は5月25日(日)まで配信されている。配信チケットは2千円。詳細はネイキッドロフトのサイト(https://www.loft-prj.co.jp/schedule/naked/315144)で。