国蝶・オオムラサキ羽化 伊賀市の上野森林公園で
三重県伊賀市の県上野森林公園で7月2日、飼育している日本の国蝶「オオムラサキ」が羽化した。園内のビジターコテージで展示している。
オオムラサキはタテハチョウ科に分類されるチョウの1種で、羽を広げると10センチ以上になる。雄は光沢のある紫色の羽を持つ一方、メスは黒っぽい色。環境省のレッドリストで、準絶滅危惧種に指定されている。
羽化したオオムラサキは雌で、今年の1月ごろに職員の渡辺直人さん(32)が市内で幼虫を採集した。2週間ほど前にさなぎになり、この日の朝に羽化した。
渡辺さんは「園内にも生息しているが、なかなか見られない。2、3週間ほどは展示したい」と話した。