加護亜依、デビュー25周年ライブで語った「やらかした私」と「いまが一番好きな自分」
2025年6月14日、東京・渋谷ストリームホールにて、加護亜依がデビュー25周年を記念したワンマンライブ「加護亜依ステーション25~これからも止まらずに行くぜぃ~」を開催した。1999年、モーニング娘。の4期生として鮮烈に登場してから25年。37歳になった今、彼女は過去も未来も全部受け止めて、歌でそのすべてを伝えていた。
■ブギートレインで幕開け、前半から心を掴まれる選曲
ライブの幕開けは、懐かしの「ブギートレイン’03」。軽快なビートとともに、会場のボルテージは一気に上昇した。続いて「恋をしちゃいました」「紅蓮華」などバラエティに富んだ選曲で、序盤から観客を惹きつけた。
その後、「Fly Me to the Moon」や「Don't Know Why」など、洋楽の名曲を加護らしい透明感のある声で聴かせるパートへとつながり、ステージの空気がしっとりとしたムードに切り替わっていった。
当時のアイドルボイスを知るファンからも、「加護ちゃん、歌うますぎる」とささやかれるほどの完成度。彼女の声は、25年という時間の深みを帯びていた。
■「17歳でやらかして…」支えてくれた人たちへの感謝
中盤では、MCで加護自身の過去に触れる場面も。
「17歳の時にやらかして……でも、今こうして歌えているのは、離れずにいてくれたファンと、支えてくれた人たちのおかげです。」
そう語る姿はまっすぐで、どこか優しく、観客からのあたたかな拍手が会場を包んだ。
■後半は観客スタンディングで一気に熱量MAX
「立っていいよ!」の声をきっかけに、場内は一気にヒートアップ。ここから披露されたのは、かつての加護亜依を思い出させるような、モーニング娘。時代の名曲たち。
-Do it! Now
-ハッピーサマーウェディング
-恋愛レボリューション21
-ザ☆ピース!
アイドルソングでありながら、ひとつひとつの言葉を噛みしめるように歌う姿に、「今の加護亜依」が確かにいた。
■アンコールでは笑顔の「ミニモニ。」!
アンコールでは、加護がミニモニ。時代の楽曲「ミニモニ。テレフォン!リンリンリン」を披露。あのころのように、軽やかに、笑顔でジャンケンをしながらステージを駆け回る姿に、ファンからは歓声と拍手が巻き起こった。
そしてラストは、「ここにいるぜぇ!」。迷いながらも、今ここにいる。そんな加護の今を象徴するようなエンディングだった。
■「いまがいちばん好きって、やっと言えた」
最後、加護はマイクを握りしめてこう語った。
「25年間、いろんなことがあったけど…今がいちばん好き。やっと、そう言えるようになりました。」
その一言に、涙をこらえるファンの姿も多く見られた。
■セットリスト(モーニング娘。関連楽曲)
Do it! Now
ハッピーサマーウェディング
晴れ 雨 のち スキ
恋愛レボリューション21
ザ☆ピース!
(アンコール)
ミニモニ。テレフォン!リンリンリン
ここにいるぜぇ!
■編集後記:
この日、加護亜依が見せたのは「元アイドルの思い出ライブ」ではなかった。
25年の歩みの中で、何度もつまずき、悩み、それでもここにいることを選んだ人の声と姿が、まっすぐに胸を打った。
もう一度、加護亜依に会いたくなる──そんな夜だった。
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