雪情緒とレトロが交差する「景色も飲食も、魅惑の場所」 雪降る街は美しい【北海道・帯広】
数多くの「絶景」を持つ北海道。
観光情報にはなかなか載っていない、「日常の絶景」も多くあります。
今回は、HBC帯広放送局のカメラマン・大内孝哉さんが撮影した、雪の風景をお届けします。
連載「テレビカメラマンがとらえた“一瞬”の北海道」
雪降る街は美しい・帯広編
この冬の十勝管内はあまり雪が降っていませんでしたが、2月4日にどっさり、それはもうどっさりと…大雪の日がありました。
その日は24時間で124センチ降ったということです。
しかしこの大雪の日以降は、あまり雪は降らず、十勝晴れと寒さが続いています。
このまま雪が降らないまま春を迎えるかもと思っていました。
そんな中、雪が降る帯広の街を撮影したく、ずっとタイミングを狙っていました。
昨年の12月末に、雪降る札幌の街も記事で紹介しましたが、帯広の街も情緒があり、雪が降ると幻想的な美しい景色が見られます。
今回は『雪降る街は美しい 帯広編』です。
帯広の街を散歩する気持ちで見ていただければと思います。
繁華街に雪が降ると…
・撮影日:2025年2月
・場所:帯広市
・シャッター速度 1/200
・絞り f/9.0
・ISO 6400
・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom
まずは帯広駅前通り。HBC帯広支局の目の前で、繁華街です。
飲食店の色とりどりの看板の光が、降ってくる雪を多彩に染めていました。
・撮影日:2025年2月
・場所:帯広市
・シャッター速度 1/200
・絞り f/5.0
・ISO 8000
・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom
雪降る街の撮影を始めて、もう何年経つでしょう。
なぜこのような撮影を始めたかというと、札幌に住んでいるとき、取材で札幌の夜景を見ることが多い時期がありました。そのとき札幌の街の美しさを知りました。
仕事が終わり家に帰ろうと駅まで歩く道中でさえ、何気なく見上げると、都会の灯りに照らされた雪が、ゆっくりフワフワと降りてきました。
その光景がとてもきれいに見えたんですよね。
札幌の街の灯りと雪。相性抜群でした。
街の喧騒をかき消すように、きれいに降っていたのを覚えています。
そこから、写真に収めるとどうなるのかと考え始め、雪の撮影が始まりました。
屋台と雪
・撮影日:2025年2月
・場所:帯広市
・シャッター速度 1/200
・絞り f/5.0
・ISO 8000
・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom
帯広の人気の飲食スポット「北の屋台」。
週末は観光客や常連さんでとても賑わっています。
僕はこの場所の雰囲気も、屋台で出る料理もお酒も大好きです。
店の提灯の色合いが、情緒があっていいですよね。
お店に入れば、そこで出会うお客さんやマスターと仲良く話すこともでき、一人で飲みに行ってもとても楽しく過ごせます。
・撮影日:2025年2月
・場所:帯広市
・シャッター速度 1/200
・絞り f/5.0
・ISO 8000
・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom
雪と街を撮影するとき、意識していることは、街の灯りです。
どんな光源があるかなぁと、街を歩きながら観察しています。
札幌はビルが多い分、街の明かりも多いので、撮り方のバリエーションが増えるのは確かですが、自分の住んでいる街に適した撮り方があると考えています。
帯広の街も札幌ほど灯りは多くありませんが、少ない光源でも輝く雪の景色が撮影できます。
ネオンと雪
・撮影日:2025年2月
・場所:帯広市
・シャッター速度 1/200
・絞り f/5.0
・ISO 8000
・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom
・撮影日:2025年2月
・場所:帯広市
・シャッター速度 1/200
・絞り f/5.0
・ISO 8000
・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom
このように、街のネオンの看板でも、きれいに撮影することができます!
灯りの色が多ければ多いほど、面白い撮影ができますね。
もう一つのポイント
そして、もう一つ気にかけていることは、雪の振り方です。
やっぱり吹雪や大雪だと、雰囲気がマイナスなイメージにガラリと変わってしまいます。
・撮影日:2025年2月
・場所:帯広市
・シャッター速度 1/200
・絞り f/5.0
・ISO 6400
・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom
シンシンと降る、大粒に近い雪と言いますか。
街の雰囲気がうっすら霞んで見えると言いますか。
これは難しい表現なんですけど、そんな雰囲気を感じられたら、シャッターチャンスかなと思っています。
なので、いつも天気とにらめっこしながら撮影をしています。
でも、一番大事なのは…
・撮影日:2024年1月
・場所:帯広市
・シャッター速度 1/100
・絞り f/3.5
・ISO 6400
・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom
でも細かいことは考えず、見た景色がきれいと感じたら、それでいいと思います。
よく後輩カメラマンにも伝えますが、きれいと思うことが一番大事で、あとは撮影を楽しみましょう!
最後にお届けする場所は「いなり小路」です。
・撮影日:2025年2月
・場所:帯広市
・シャッター速度 1/320
・絞り f/4.0
・ISO 5000
・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom
短い路地なのですが、お店のレトロチックなネオンの明かりがとてもいい雰囲気を出していて、雪の景色がとても合う情緒あふれる場所でした。
ここの場所は兼ねてからずっと、雪が降ったら撮影したい!と考えていた場所でもあり、ベストなタイミングで撮影できました。
・撮影日:2025年2月
・場所:帯広市
・シャッター速度 1/320
・絞り f/3.5
・ISO 8000
・カメラ:SONY a7Ⅳ
・Edit. Adobe Photoshop Lightroom
ここも「北の屋台」同様で、おいしいお店がたくさん並んでいます。
景色といい飲食といい、魅惑の場所ですね。
いかがでしたでしょうか?「雪降る帯広の街」。
この冬は暖冬・少雪だったため、撮影するタイミングを見つけるのに苦労しましたが、なんとか撮影ができ、皆さんにお届けできてよかったです。
冬のシーズンは、今年の記録的大雪のように、とんでもないドカ雪に見舞われたり、猛吹雪など大変な環境に置かれるときも多々あります。
雪かきもしなければいけないですしね…。
ですが今回お伝えしたように、雪が降るだけで、慣れ親しんだ自分の住んでいる街が、また違った美しい景色に変わる瞬間があります。情緒豊かな雰囲気に包まれる瞬間があります。
これからもせっかく雪国に住んでいるので、美しい瞬間の撮影に励みたいと思います。
そしていつか、北海道すべての街の雪の情景を撮影したい!と密かに企んでいます!
また来シーズン「雪降る街の景色」をお届けできればと思います。
今回も見てくださりありがとうございました。
連載「テレビカメラマンがとらえた“一瞬”の北海道」
撮影・文:HBC帯広放送局 大内孝哉
2015年からテレビカメラマンとして、主にニュースやドキュメンタリーを撮影。担当作品に映画/ドキュメンタリー「ヤジと民主主義」「クマと民主主義」や、ドキュメンタリー「核と民主主義」「ベトナムのカミさん〜共生社会の行方〜」「101歳のことば ~生活図画事件 最後の生き証人~」など。
2023年10月から帯広支局に異動。インスタグラム@takayasunset0921では、プライベートで撮影した北海道の写真を公開中。
編集:Sitakke編集部IKU
※掲載の内容は記事執筆時(2025年3月)の情報に基づきます