阪急武庫之荘駅前にある大きな“シンボル”について調査してみました 尼崎市
阪急武庫之荘駅(尼崎市)のロータリー付近に大きな噴水があり、取材で通るたびに気になっていたので一体何なのか少し調べてみました。
駅の南口から出るとすぐ”それ”が見えてきます。
近づいてみるととっても大きなゴンドラの形をしており、時より風にのって水しぶきが飛んできて気持ちいいです。周りにはちょうどチューリップが咲き誇っており、さらにその周辺にはベンチなどもあって友人同士おしゃべりしたり、一人でのんびり日向ぼっこしている方もおられ地域の方の憩いの場になっているのだなと感じました。
ゴンドラと噴水部分は深い緑色で水色やオレンジなどのタイルで装飾されていてとってもかわいいです♡このゴンドラ型の噴水は、武庫之荘南部土地区画整理事業の一環として駅前が整備された1971年7月に完成しました。この噴水をデザインしたのは尼崎市ゆかりの美術家・故中村百合子さんで、イタリアのスペイン広場で見たゴンドラをイメージして作られたそうです。
筆者は本物を見たことがありませんが、これを見る限り本当に美しく感動されたのでこのようなものをつくられたのでしょうね。
2016年には身近な景観資源を憩いの場として再生しようとする活動が高く評価され、「第9回まちかどチャーミング賞」にも選ばれています。建設から50年が経過し老朽化が激しかったので南ロシンボルの保存のための寄付金を募集し、2023年11月にリニューアルされました。
多くの人の想いや協力で今でもこんな素敵な噴水が存続しているのはなんだか一市民として誇らしい気持ちになります。
取材時には阪急電車の線路沿いに桜が咲いており駅周辺をぶらぶら散歩するだけでもとっても有意義な時間を過ごせました。
通勤や通学で何気なく利用している駅前ですが、”武庫之荘のシンボル”について知ることができたくさんの人々の想いを垣間見れました。
場所
阪急武庫之荘駅南口 ゴンドラの噴水
(尼崎市南武庫之荘1丁目1)