久米島ジギング釣行でガーラにカンパチ! エサ釣りでは8kg級アオチビキも手中
6月末、南国の大物に期待を膨らませ、久米島へジギング遠征。「萌丸」にお世話になった。沖縄本島から飛行機で40分ほどの離島、久米島。ジギング初心者でも釣ることができたポイントと、注意したい準備についてレポートしたいと思う。
久米島で大物狙いジギング釣行
事前に久米島は萌丸の船長から大型カンパチ、キハダマグロが回っているという情報を得た。
久米島ではキハダマグロ、カジキマグロ、グルクン、ロウニンアジ、カンパチ、アーラミーバイなど南国ならではの魚種や型の良い魚が狙えることで知られている。事前情報を頼りに大物がかかった時に備えてキハダマグロに対応できるタックルの準備をした。
当日のタックル
ロッドはソルパラ SPXJ-S60MH、リールは21スフェロスSW 8000PG、ラインはPE4号、リーダーはフロロカーボン18号を5m、SCノットで結んだ。10号を結ぶべきか悩んだが、この判断が後ほど自分を救うこととなる。
使用ジグ
ジグはハヤブサのバーチカルメタルジグ、ジャックアイ エアジャークスケイル200gを使用。グロー系のジグの喰いが良いと聞き、グロー系で各種カラーを揃えた。今回はジギングとエサ釣りのリレーのため、エサ釣用のブラクリ仕掛けも準備した。
ガーラ(ギンガメアジ)が連発
まだ日の出ない深夜2時に出船。星の瞬きを楽しみながら(都内ではあり得ないほどの流れ星も見ることができた。)船に揺られること約2時間程度で到着。カケアガリの真上のポイントで魚影が濃く映っているという。
まだ暗いうちにジグを100mほど落とす。一投目はブルーのイワシカラーを使用した。数回しゃくったところで早くも魚の気配を感じ、大きく合わせてみるが、抜けてしまいかけ損じる。同じようにしゃくっているとまもなくアタリがあり、反省を生かししっかりフッキングするように3回連続してアワセを決める。
上がってきたのはガーラ(ギンガメアジ)。同船者も立て続けにアタり、船内でこのひと流しで3本のガーラが上がり、幸先の良いスタートを切った。
本命カンパチをキャッチ!
パタパタっと時合いがきたかのようにガーラが上がり、その後音沙汰がなく……。ジグを横に泳がせるようにフォールの回数を増やすと、突如ガツンと衝撃を受けたようなアタりが。本命であるカンパチがかかった。ドラグ音を楽しみながら慎重に巻き上げる。
まだ日が完全に上がらないうちにカンパチとガーラをあげることができた。
魚5本で疲労の限界
日が出てきてからはアタリの数は緩やかになったが、ジグのカラーをアカキンに変えつつ、その後も2本のカンパチをとる事ができた。
100mの水深から200gのジグをしゃくり続け、ガーラ2本とカンパチ3本の合計5本の魚を巻き上げ、腕は疲労の限界に。ジギング素人でどれほどの釣果を得られるか、不安の中で挑んだが、大満足の結果となった。
餌釣りで8kg級アオチビキ
午前8時以降、ジギングで魚が食いづらくなる時間帯からエサ釣りへ移行。底ものを効率的に狙えるブラクリ仕掛けで餌はカツオの切り身を使用した。
船長にターゲットと釣り方を教えていただいた。底の方に落とすと餌取りの猛攻に苦戦する。3投目にして餌釣りから回避するため底から3〜5m上げたところで待機していると突如激しいドラグ音が響いた。
全く上がってこないので根掛かりかと思ったが、慎重に巻くこと数分、なんと本命の8kg台のアオチビキが上がってきた。同船者も同じタイミングで何らかの大物がかかるが、残念ながらラインを切られてしまった。
リーダーのノットとチェック
今回はキハダがかかることも想定し、通常より太めのリーダーを巻いた。また、太いリーダーでもすっぽ抜けず強度を見込める高橋哲也さんが紹介してくれている大物泳がせ用ノットを組んで挑んだ。
リーダーの役目は岩礁帯での根ズレを防ぐこと、魚の歯で切られることを防ぐこと。また、激しい魚の暴れからクッションとなりバラしを防ぐことなどさまざまな利点がある。
今回気をつけていたことは、1本釣れたら毎回リーダーを確認し傷がついていたらその分を切り捨てて再度結び直すことで強度を保つようにしていた。今回の釣行でも終始アタリは多く、ジギングでの大物初心者の私でも合計5匹という大満足の釣果を得ることができた。
船長にも、リーダーの結束強度や結び目が抜けないことなど基本的なトラブルがなかったことが釣果に繋がったと後に聞いた。
準備は万全に!
アタリが多く初心者のジギングデビューには嬉しい漁場だが、事前の準備でせっかくのアタリを逃す可能性もある。チャンスをものにするためにも、リーダーとノットには要確認が重要だ。まだまだ夏時期の高活性は続いている。
今回は顔が見れなかったがマグロやGTなどの大物にも、今後も期待が膨らむばかりだ。久米島は海がきれいな観光地としても有名なので是非観光とセットで釣りを楽しんでみてほしい。
<津久茂真奈美/TSURINEWSライター>