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険しい山中を2本足で生き抜くクマ、カメラが捉えた映像に「アメイジング!」(米)

Techinsight

米ウェストバージニア州の森の中で今月、2本足で歩くアメリカグマ(アメリカクロクマ)の姿をトレイルカメラが捉えた(『New York Post「‘Special’ two-legged bear spotted walking through West Virginia woods」(USA Today)』より)

米ウェストバージニア州の森の中で今月、2本足で歩くアメリカグマ(アメリカクロクマ)の姿をトレイルカメラが捉えて注目されている。個体は少なくとも8年、険しい山中で暮らしているという。米ニュースメディア『USA TODAY』などが伝えた。

トレイルカメラが捉えた2本足で歩くクマの映像

ウェストバージニア州を拠点にする野外活動愛好家兼ハンターのカーク・プライスさん(Kirk Price)は今月中旬、同州南西部のアパラチア山脈に設置したトレイルカメラに、2本足のクマが映っていることに気がついた。

12日、当時の動画をInstagramに投稿したカークさんはその中で「誰が戻って来たか、見て! この有名な2本足のクマは少なくとも8歳以上のオスで、地元では伝説的な存在なんだ」と説明し、「クマの狩りはするけれど、このクマを故意に傷つけることは絶対にしない」と明かした。

またその2日後には、別のアングルから捉えたクマの動画を編集して公開し、「このクマがいる場所はアパラチア山脈でも最も険しい地形である。それでもこのクマは問題なく歩き回っている。トレイルカメラがあるのは平らな尾根だが、山の両サイドは急峻である」と記した。

カークさんが初めてこの“特別なクマ”について知ったのは2018年頃だそうで、当時のことを次のように述べていた。

「あの頃のクマは小さくてね。最初に見かけた時と比べると、今はほぼ2倍の大きさに成長している。」

「子グマは通常、2歳近くまで母グマと一緒にいるけれど、2018年の時点ですでに、一人で歩きまわっていた。だから今は8歳以上になる。」

「ただあのクマはいわば幻のような存在で、目の前で見ることは滅多にないね。クマは山に住んでいて、信じられないかもしれないがよく歩き回る。半径8キロ(5マイル)もの距離をね。だからトレイルカメラはここ数年、このクマを何度も捉えているよ。」

実は2022年、カークさんはこの2本足のクマと偶然に出くわし、その際に「事故にあったり、襲われたりして2本足になったわけではない」と確信したそうで、こう明かした。

「実はあのクマに近づいた時、本来あるはずの前足の部分にきれいな隆起があるのが分かってね。あの個体は生まれた時から2本足だと悟ったんだ。」

「当時私は狩猟犬と一緒だった。でも犬たちをクマから遠ざけると、あのクマは丘の上を駆け上がっていった。その姿はとても健康的に見えた。」

「Instagramでは多くの人が『あのクマの前足はハンターの仕業だろう』と思っているようだけど、私は『2本足は生まれつきで、あのクマはあらゆる困難を乗り越えてきた』と考えている。クマは戦士。素晴らしいと思う。」

なおこのクマには名前がなく、多くの人が“2本足のクマ”と呼んでいるそうで、カークさんはこのたびのトレイルカメラの映像に対し「2本足のクマがああやって今も歩きまわっているのを見るととても嬉しくなる」と感想を述べていた。

そして動画には次のようなコメントが寄せられた。

「8年以上も2本足で生きているなんて、たくましい。たやすいことではないからね。」
「悲しいと同時に感動したよ。」
「痩せすぎていてかわいそう。助けが必要なのでは?」
「サンクチュアリーで保護すべき。」
「ずっと立っていなくてはいけないなんてつらいだろうね。」
「私たちが動物から学ぶことはたくさんある。素晴らしいよ。」
「今のままでいいのでは? 人間が保護したところで幸せとは限らない。」
「何年か前にこのクマの動画を見たことがある。まだ生きていたなんて!」
「アメイジング(素晴らしい)!」
「着ぐるみかと思ったけど、本物なのね! 自然って素晴らしい。」
「夜中に出くわしたら怖いだろうな。」
「尊敬でしかない。」

ちなみに2021年には、交通事故で前足を1本失った犬が、2本の後ろ足で人間のように歩く姿がSNSで話題となった。飼い主は「もう助からないかもしれない」と思ったこともあったそうだが、今では人々に勇気を与える存在になっているという。

画像は『New York Post「‘Special’ two-legged bear spotted walking through West Virginia woods」(USA Today)』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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