【1月22日はカレーの日】グリコ定番ブランドの「減塩カレー」3種はおいしいのか、食いしん坊が食べ比べ!【プレミアム熟カレー/ZEPPIN/LEE】
今日「1月22日はカレーの日」。1982年、全国学校栄養士協議会が、子どもたちの好きなカレーを給食メニューで提供することを呼びかけたことから制定されました。今回は大人にうれしいグリコの「減塩カレー3種(プレミアム熟カレー/カレーZEPPIN/ビーフカレーLEE)」を作って、減塩カレーでもおいしいのかどうか、食べてみます!
濃い味ブームに対抗! グリコはWHO基準をベースにした独自基準で「塩分過多解決への挑戦宣言」をぶち上げた
減塩しつつ、おいしさも追求するなんて、できるの?
2024年11月28日に開催されたイベントより、ずらりと勢揃いした「Glicoおいしい塩分量シリーズ」商品
生きる上で必要不可欠だが、摂りすぎは健康リスクにつながりやすい「塩分」。そんな「塩分過多問題」に積極的に取り組んでいるのが、江崎グリコ。なんと昨年末、すべての食品事業商品を「減塩」方向へシフトする「塩分過多解決への挑戦宣言」を表明しています。
世界保健機構(WHO)が推奨する成人の塩分摂取量の目標は、1日あたり5g未満とされていますが、日本人の実情は約2倍の、平均値9.7g(男性10.5g、女性9.0g)だそうです(2022年「国民健康・栄養調査」より)。この数値は世界的に見ても多く、日本の保存食文化が関係していると言われています。
江崎グリコの基準「1食あたり1.5g以下」は、厚生労働省が定める1日当たりの目標量・20歳以上の男性7.5g未満、女性6.5g未満と比べても、より減塩していることに気がつきます。
現時点では、おいしい塩分量に調整したメニュー「Glico おいしい減塩量シリーズ」があり、カレー、シチュー、丼メニュー、ヘルシーおかずのラインアップがあります。
定番ブランドの減塩化版カレー3種類(プレミアム熟カレー/カレーZEPPIN/ビーフカレーLEE)を作って食べ比べ!
「Glico おいしい減塩量シリーズ」の目印は、パッケージ丸抜きの食塩相当量表示
今回は、筆者の家カレーが、市販のインスタントカレールウに、スパイスを加えて作っていることもあり、いわゆる「市販のルウ(インスタントカレー)」に焦点を当てて、食べ比べてみたいと思います。
【カレールウ】『プレミアム熟カレー 中辛』と『カレーZEPPIN 中辛』
気になる栄養成分表示「食塩相当量」は、『プレミアム熟カレー 中辛』も『カレーZEPPIN 中辛』も1皿あたり1.5gと書かれています。
【作ってみた】2日目の家庭のカレーのように味がなじんでいて旨味炸裂、これで塩分控えめ!? 『プレミアム熟カレー 中辛』
こだわりの2段構造で個別包装の「キューブルウ」
まず最初は『プレミアム熟カレー 中辛』(8皿分/160g・希望小売価格 税込360円前後)から。ルウは個別包装の「キューブルウ」タイプで、2層になっています。なんでも、じっくり加熱する「コクのルウ」と、風味を活かすため熱をかけすぎない「香りのルウ」を、別々の釜で作った「2段構造」になっていて、特許も取得しています。
材料は、プレミアム熟カレー、牛もも肉、玉ねぎ、人参、油、水です。
色味は家庭のカレーに近い茶色系ですが、スパイスの香りとコクがあり、1日おいたカレーのように熟成している印象を受けました。なお、ご飯は白米ではなく、わが家で常食している玄米+雑穀米です。
『プレミアム熟カレー』の種類は、この中辛のほかに、甘口、辛口(とハヤシ)があります。
【作ってみた】濃厚な香りとコクが襲いかかる! 塩分少なめ、じゃがいも無しでもがっちり旨い不思議!『カレーZEPPIN 中辛』
40種類のスパイス入りで塩分マイルドなことを忘れさせる!
お次は『カレーZEPPIN 中辛』(8皿分/175g・希望小売価格 税込417円前後)です。ルーの中央にとろっとして見えるのが、デュクセルソース入りの「濃厚ペースト」。デュクセルソースとは、マッシュルームと香味野菜を炒めた、風味とコク付けのためのソースのことだそうです。
作り方の材料を見ると、「じゃがいも」が記載されていなかったので、入れずに作りました。よく読むと、じゃがいもなどはお好みでと書かれていました。なので材料は、カレーZEPPINN、牛もも肉、玉ねぎ、人参、油、水です。
『プレミアム熟カレー』よりも黒っぽい濃い色味をしています。40種類のスパイスが入っているというだけ合って香りも良く、濃厚なコクがあておいしい! まさに「絶品」な味わいです。じゃがいもは無くとも、物足りなさは感じられませんでした。
『カレーZEPPIN』の種類は、この中辛以外に、甘口、辛口があり。
【レトルトカレー】手軽な『ビーフカレーLEE 辛さ×10倍』は塩分マイルドでも、辛さは強烈、大人向けレベル!
塩分は抑えたいけど、辛さは抑えたくない人に!
『ビーフカレーLEE』(1人前/180g・希望小売価格 税込331円前後)はレトルトパウチタイプのカレーなので、調理方法は、このまま沸騰した湯煎で加熱するか、耐熱容器に移してラップをかけて、レンジで温めます。
それにしても『カレーLEE [リー]』はむかーしからあるため、根強いファンが多くいる人気商品なのでしょう。「刺激的な本格辛口カレーが食べたい」ときにぴったりだというので、激辛に弱い筆者はこわごわ食べてみます。
『ビーフカレーLEE』も食塩相当量は1.5g。
まさに、スパイスの効いた本格辛口カレー。パウチタイプでこんなに刺激的なカレーがあっていいのか? と思うくらいに辛かったのだが、この辛さ×10倍はLEEのスタンダードだというから驚きです。
辛さの秘密は、3種の唐辛子のブレンドと、40数種のスパイスだそう。刺激的なカレーを求める方にオススメです。それに塩分控えめをすすめられている人だって、辛味まで控えろと言われてないなら激辛したいでしょうし。
なお「LEE」シリーズには他にも、「ビーフカレーLEE 辛さ×20倍」、「LEEガーリックキーマカレー辛さ×12倍」、「ビーフカレーLEE大盛り 辛さ×20倍」もあり。
3種類のグリコ減塩カレーを食べて感じたこと
塩分=カレーのおいしさではない!
いずれのカレーも、言われなければ減塩だとは分からないレベルのしっかりとした味わいでした。日頃から市販のルー(ルウ)を使っていますが、今回はパッケージに書いてある材料と作り方通りに作ってみました。いつもは当たり前のようにニンニク・生姜やじゃがいもを入れて作るのですが『プレミアム熟カレー 中辛』も『カレーZEPPIN 中辛』も、材料にニンニク・生姜の記載は無し。
そうか! 今どきはそうした薬味は最初から入ってるから、入れなくていいのか。たしかに時短にも材料費削減にもなるし。じゃがいもは、『プレミアム熟カレー 中辛』の方には書かれていましたが、食べてみて納得しました。じゃがいも(でんぷん)のとろみは不要なのだと。もちろん、食感や好みで入れて楽しむのは有りですが、ルーティーンで入れるのが当たり前というのは違うのだなと感じました。
塩分はマイルドでもうま味素材のブイヨンや香味野菜とスパイスが良い仕事をしてます!
同様に、塩分がなくちゃ味にメリハリがなくておいしいカレーが作れるはずがない。と決めつけるのも違うのでしょう。減塩した分、うま味素材のブイヨンや香味野菜とスパイスを利かせて、常識にしばられないカレーを楽しむのは全然ありだと思えた、今回のカレー食べ比べでした。ごちそうさまでした!
製品サンプル提供●江崎グリコ