【姫路】「まちの食堂 羊雲」月~水曜は週替わり定食、木・金曜はカレーの日♪カフェメニューも充実
山陽姫路駅から徒歩4分ほど、昔ながらの商店が軒を連ねる姫路市忍町にオープンした「まちの食堂 羊雲(ひつじぐも)」。グラフィックデザイン会社「夕雲舎」の代表と農家という2つの顔を持つ店主が手がける同店は、播磨地域の野菜の魅力を伝える食堂カフェ。月~水曜日は週替わり定食、木・金曜日はカレーが味わえるほか、曜日問わずカフェメニューが楽しめます。ドリンク一杯からテイクアウトもできるので気軽に立ち寄ってみては?
・「まちの食堂 羊雲(ひつじぐも)」
昔ながらの商店や廃ビルなど、ノスタルジックな雰囲気に包まれる姫路市忍町。JR・山陽姫路駅から西へ徒歩わずか4分の場所にありながらも、数十年前から変わらないであろう独特の風情が残るこの町に2024年11月、新しいお店が誕生しました。
お店の名前は「まちの食堂 羊雲(ひつじぐも)」。まるで一昔前からここにあったかのように、景観に溶け込む同店は食堂カフェ。食事とカフェをどちらも楽しめるのが魅力です。
お店を運営しているのは、グラフィックデザイン会社「夕雲舎」。デザイナーの傍ら農家も行う代表は、自身の働き方を“半農(はんのう)”と呼び、食と農にまつわるデザインを手がけています。
“半分農家”だからこそ持つ横のつながりや、野菜のおいしさを知ってほしいという熱い思いを糧に“Farm to Table”をコンセプトにした食堂カフェをオープンしました。
味わい深いコンクリートの床や古材の壁をところどころに残し、洗練された雰囲気の店内。そこかしこにドライフラワーが置かれ、お店の中に居ながら自然をすぐそばに感じることができるのも、魅力の一つです。
入り口を入ってすぐのところに隣り合わせで置かれた6人掛けの大きなテーブルは、“まちの食堂”を象徴する同店のシンボル。たまたま隣に座った人と話が弾むなど、新たな交流が生まれるような場を提供したいとの思いが詰まっています。
奥には、落ち着いたムードの2人掛けテーブルもあります。大テーブルがある入り口付近の開放的な雰囲気とは一変、こちらは仲の良い友人や恋人と一緒に会話や食事をゆっくり楽しめそうなこぢんまりとした空間。ガラス越しに「夕雲舎」の事務所も見ることができます。
・スパイスが利いた2種類のカレーが自慢
『濃厚トマトバターチキンカレー』1,200円 + 『スパイスたまご』150円
+ 『ドリンクセット』300円 ※木・金曜限定
同店のランチは曜日によって提供するメニューが異なり、月~水曜日は『たっぷりのはりま野菜とスパイスを使った週替わりランチ』、木・金曜日は2種類のカレーがスタンバイ。どのメニューにも播磨地域で採れた野菜がふんだんに使われているので、店主が一番伝えたいとする“野菜のおいしさ”を食からしっかりと知ることができる内容です。
木曜日と金曜日は『濃厚トマトバターチキンカレー』と『具がごろごろはいったグリーンカレー』が味わえるカレーの日。どちらもホールやパウダーの数種類のスパイスから作る本格派で、カレー好きもうなる味わいです。
プラス150円で、風味豊かな『スパイスたまご』のトッピングを追加するのがお店のおすすめ。さらにプラス300円すれば『ドリンクセット』も付くので、カレーのお供や食後のドリンクがほしいときには追加オーダーを♪
辛いものや異国の味がちょっぴり苦手という人は『濃厚トマトバターチキンカレー』をチョイスして♪鶏もも肉を漬け込むのに3種類のスパイスを、ルーにはまた別に4種類のスパイスを使っているだけあって、一口含んだ瞬間にパンチのあるスパイスの香りが広がります。
たっぷりのバターやトマトと一緒に煮込んでいるので、ほどよくコクととろみがあり、味わいがまろやか。スパイスで味付けした数種類のトッピングと一緒に口に運べば、風味が絶妙に混ざり合い、エキゾチックなハーモニーが生まれます。
『具がごろごろはいったグリーンカレー』1,200円 + 『スパイスたまご』150円
+ 『ドリンクセット』300円 ※木・金曜限定
もう一方の『具がごろごろはいったグリーンカレー』は、一度食べると何度もリピートしたくなるようなクセになる味付け。その名の通り、肉も野菜も具がごろごろと入っていて、ボリュームたっぷりなあまりご飯を隠しきるほど。ルー自体はサラサラとしていますが、具がてんこ盛りな分、食べ応え満点です。
取材日のお肉は豚肉でしたが、日によっては合い挽き肉や肉団子になることも。ココナッツミルクの甘みとスパイスの辛さの後からふわっと香るコブミカンの葉の爽やかな風味が特長で、後味もあっさり。
トッピングもその時々で変わりますが、「カボチャとクリームチーズのアチャール」「大根のスパイスピクルス」「スパイス金平ゴボウ」など、どれもルーになじむように創意工夫がされています。野菜本来の食感も生かされているので、シャキシャキ、コリコリなど、一口でいろんな食感を楽しめるのもポイントです。
・紫黒米かパンが選べる週替わり定食も
『たっぷりのはりま野菜とスパイスを使った週替わりランチ』1,600円 ※月~水曜限定
月~水曜日のランチは、主食をパンorご飯から選べ、メインと副菜が週替わり。パンを選べば、市内の人気ベーカリー「coboto bakery」のパンがいただけるのもポイント。ご飯は播磨地域で採れたお米に紫黒米をブレンドし、粒々とした歯応えとほのかな甘みがおかずの味を引き立てます。
『たっぷりのはりま野菜とスパイスを使った週替わりランチ』1,600円 ※月~水曜限定
取材日のメインは「鶏むね肉ときのこのソテー」。このほか、季節野菜の副菜2種とサラダ、自家製のピクルス、いりことかつお節から出汁をとったみそ汁が並びます。「牛尾農場」など、姫路市近郊の農家から直接仕入れた野菜のおいしさをダイレクトに味わってほしいと、なるべく味付けはシンプルにし、素材本来の味を生かした優しい味わいに仕上げています。
・曜日問わずオーダー可能なカフェメニュー
『ジンジャーブレッド』400円
スイーツメニューは終日オーダー可能。中でもおすすめの、姫路産のショウガを生地にたっぷり練り込んだ『ジンジャーブレッド』は、「coboto bakery」とコラボしたここでしか味わえない唯一無二の一品です。まずは何も付けずに、シンプルに小麦の香りやショウガの香りを堪能した後は、アンチョビをイメージした自家製の「だしチョビ」やクリームチーズを付けてアレンジを楽しんで♪
みそ汁を作るときに欠かせないのが自家製出汁。出汁をとるときに、必ず出るいりことかつお節の出し殻を有効活用できないかと考えて誕生したのが「だしチョビ」です。出し殻に閉じ込められたうま味にニンニクやオリーブオイル、塩を合わせることで、和から洋へと味をシフト。そうすることで、ショウガ風味のハードブレッドとの調和が生まれます。
『Side of Youのスコーンとバニラアイス(フルーツミックス)』600円
自家採取したハチミツや自家栽培した果物を使用した「Side of You」のスコーンはファンが多く、常時イートインで提供しているバニラアイスとのセットのほか、月に1回だけ第2月曜にテイクアウト用も販売しています。
「Side of You」のスコーンの生地は、外はサックリ、中は驚くほどしっとりとしているのが特長。目をつぶって食べればスコーンということが一瞬分からないほどにやわらかく、ふんわり優しい口溶けが魅力です。数種類のドライフルーツが入った「フルーツミックス」のほか、「抹茶とデーツ」や「イチジクとクリームチーズ」などが気まぐれで登場。どれもバニラビーンズたっぷりのアイスクリームと相性抜群です。
「Side of You」のデザートはこのほか、『ティラミス(ラム酒入り)』(600円)もスタンバイ。濃厚な味わいをぜひ一度自分の舌で確かめて。
『ディープブレンドのコーヒーゼリー』600円
自家製黒蜜ソースと味わう、ちょっぴり変わったコーヒーゼリーにも注目を。姫路城近くの自家焙煎珈琲店「NAKAZAKI COFFEE ROASTER(ナカザキコーヒーロースター)」の「ディープブレンド」で作ったコーヒゼリーは、黒蜜やバニラアイスと一緒に食べることで、ゼリー単体で味わったときよりもコーヒーの風味を深く感じられるから不思議です。
『果実とスパイスの自家製ソーダ(左)オレンジ×カルダモン、(右)レモン×クローブ』各600円
自家製シロップで作るドリンクは、姫路産のショウガを使ったジンジャーエールや、フルーツを使ったソーダなどがラインアップ。スパイスが利いた風味豊かなドリンクを飲めば、スパイスの魅力にどっぷり浸ること間違いなし!
柑橘独特の爽やかな香りがクセになる『果実とスパイスの自家製ソーダ オレンジ×カルダモン』は、スッキリとした甘さが魅力。オレンジの果肉からフレッシュな果汁が溶け出し、最後の一口までおいしさが続きます。
『果実とスパイスの自家製ソーダ レモン×クローブ』は、レモンスカッシュのようなキレの良さで口の中をリセットしてくれる爽快な一杯。クローブの爽やかさが、ドリンクに大人っぽいアクセントをプラスします。
カフェは11:30オープンですが、ドリンクのテイクアウトは10:00からOK!ちょっとした息抜きに、歴史情緒漂う忍町周辺を、ドリンク片手にぶらりと散策してみては?
■詳細情報
■DATA
まちの食堂 羊雲(ひつじぐも)
所在地
兵庫県姫路市忍町106
営業時間
ドリンクテイクアウト/10:00~16:00
ランチ/11:30~L.O.15:00
カフェ/11:30~16:30