オリジナルのカフェメニューや雑貨も! 千駄ケ谷・将棋会館『棋の音』で将棋の魅力に触れよう
2024年10月1日、将棋道場にショップとカフェを併設した『棋の音(きのね)』が千駄ケ谷にオープンした。日本将棋連盟は2024年に創立100年を迎え、9月に新しい将棋会館が完成。『棋の音』はその新将棋会館内にできた施設だ。
将棋ファンはもちろん、ビギナーがその魅力に触れるきっかけに
カフェは、将棋の駒の形を模した甘味や月替わりで棋士の写真がプリントされるカプチーノ、将棋の戦略の名前がついたカレーなど、将棋会館ならではのメニューがずらり。さらに「康光ブレンド珈琲」は、コーヒー好きとして知られる佐藤康光九段が監修したもの。『棋の音』の名付け親でもある佐藤九段はオープン初日に一日店長として店頭に立ち、大勢のファンが詰めかけたという。
ショップにも将棋をモチーフにしたさまざまなアイテムが並ぶ。移転前から販売していたオリジナル商品に加え『棋の音』オープン記念のグッズも人気だ。ユナイテッドアローズとのコラボでは、千駄ケ谷の街をイラストマップにしたデザインのTシャツやトートバッグも。
また、画家・ヒグチユウコさんの作品があしらわれたハンカチやサコッシュは、これを目当てに駆けつけたお客さんも多いとか。「将棋に関する書籍なら、どこの書店よりも揃っていますよ」と日本将棋連盟の中村紀子さんが胸を張る本棚も必見だ。
また、広々とした将棋道場では従来のように誰でも対局できるのはもちろん、ビギナーズセミナーも開催。初心者の背中を押してくれる。
JR千駄ケ谷駅からのアクセスもよく、たまたま前を通りかかったという人も足を踏み入れていて、間口がぐっと広がった印象の新将棋会館。将棋ファンが楽しめるのはもちろんのこと、将棋になじみがなかった人でもその魅力に触れるきっかけになりそうだ。
棋の音(きのね)
住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷1-18-5 ヒューリック将棋会館千駄ヶ谷ビル1F 将棋会館内/営業時間:10:00~21:00(ショップ・道場)・10:00~20:30LO(カフェ)/定休日:無/アクセス:JR中央線千駄ケ谷駅、地下鉄大江戸線国立競技場駅から徒歩2分
取材・文・撮影=中村こより
『散歩の達人』2024年11月号より
中村こより
もの書き・もの描き
1993年東京生まれ、北海道育ち。中央線沿線に憧れて三鷹で暮らした後、坂のある街に憧れて現在は谷中在住。好きなものは凸凹地形、地図、路上観察、夕立。挑戦したいことは測量と東海道踏破。