49歳、自営業の《リアル貯金額》。60歳の妻と2人暮らし。最短でお金を貯める方法は?【FPが解説】
読者から寄せられたリアルな総資産額を大公開。質問内容から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【49歳 男性】
【貯金額】49歳、男性の場合
プロフィール
49歳、男性
不動産経営、年収1,000万円
妻(60歳、自営業)と2人暮らし
世帯年収、1,300万円
【相談内容】最短で1億円貯めたい!国債や定期預金はおすすめですか?
「貯蓄できるところまで貯蓄を増やしておきたいと考えています。貯金を1億円までためる最短ルートを教えてほしいです。貯蓄を国債や定期預金に一部回してお金に働いてもらうのはおすすめですか?」
現在の資産額の水準は?
質問者さんと同年代である40代2人以上世帯の貯金額は、平均が889万円・中央値が220万円です。
*……参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]令和5年」
質問者さんの貯金額は、平均を大きく上回っているといえますね。
短期・長期資産運用で1億円を目指すルートとは?
質問者さんは現在5,700万円の現金貯金があり、最短で1億円を目指したいとのことですね。
現金貯金だけで資産を増やすのは時間がかかるため「お金に働いてもらう方法」を検討するのはとても良い選択です。
国債や定期預金の使い方
国債や定期預金は、資産の一部を使ってリスク回避のために保有するのは有効です。
おすすめは「個人向け国債・変動10年型」。
市場の金利が上がれば利回りも上がるため、今後の金利上昇に対応できます。
ただし、日本国債や定期預金は年利0.1〜0.5%程度が一般的なため、大きく増やすには時間がかかります。
インデックス投資で資産を成長させる
15年以上長期的に運用できるお金は、株式市場全体に連動する「インデックス投資信託」を活用するのがおすすめです。
過去の実績では、平均して年5〜10%のリターンが期待できます。
例えば、現金貯金のうち2,000万円をリスク分散された優良なインデックス投資信託に年利6%で20年間運用できた場合、約6,400万円に成長する可能性があります*。
その結果、現金が3,700万円、投資信託が6,400万円となり、合計で1億円を超える資産形成が見込めます。
*……野村證券「みらい電卓」にて算出
「最短で増やそう」とこだわりすぎると、リスクの高い投資商品に手を出してしまう可能性があります。
質問者さんがこれまで大切に積み上げてきた資産ですので、焦らず着実に増やせる堅実な投資を心がけましょう。
まとめ
・質問者さんと同年代の貯金額は、平均が889万円・中央値が220万円です。
・国債や定期預金は、大きく増やすには時間がかかります。
・インデックス投資を上手に使い、資産の成長を期待しましょう。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。